農家ら「経営論」学ぶ、若手に金融セミナー

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入来院氏による講演を聞く若手農業者ら

JA長野信連は18日、県内の若手農業者の農業所得増大のきっかけづくりを目的とした金融セミナーを開いた。今年で2回目となるセミナーに118人が参加。農業経営者としての人材育成や雇用、労務管理などを学んだ。
第1部では、県JAバンクの農業資金や農業者支援事業、JA長野県営農センターの若手技術員向け研修制度などについて説明があった。
第2、3部では、(株)六星(石川県白山市)代表取締役の軽部英俊さんと、キリン社会保険労務士事務所(東京都小金井市)の入来院重宏さんが講演した。
軽部さんは自身の経験談を交えながら、農業経営と人材育成について説明。今後は「地域の農業者と連携していくことが必要」と話した。
入来院さんは、若手農業者から事前に受け付けた質問に回答する形式で講演。就業規則や雇用契約、給与体系など農業の特性を踏まえた経営者視点での労務管理について助言した。
参加者からは「既成概念にとらわれない柔軟な発想が参考になった」「農業独特の労務について詳しく知ることができた」などと好評の声が上がった。
セミナー後の交流会では、信州産の農産物を使った料理が並び、県内の地酒で乾杯した。県オリジナル米「風さやか」を使ったおむすびも振る舞われた。信連は、今後も県内の若手農業者に向けた情報発信に取り組む。

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