田切農産 特別賞に笑顔

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表彰式に出席した田切農産と関係者

飯島町の(株)田切農産は、JA全中などが主催する「第45回日本農業賞」の集団組織の部で、大賞に次ぐ特別賞を受賞した。12日、NHKホール(東京都)で行われた表彰式で、JA全中の奥野長衛会長から表彰状とカップを受け取った同社の紫芝勉社長と堀内善之取締役は「名高い賞を受賞できて本当にうれしい。今回の受賞は地域やJA、行政など皆さんの支援のおかげ」と、満面の笑みで受賞の喜びと感謝を話した。
2009年に設立した同社は、中山間地域の同町田切地区で、農作物の生産販売や農作業の受託などに取り組んでいる。農地の利用調整を行う地区営農組合(1階部分)と、農地を預かり生産販売などを請け負う担い手組織(2階部分)による「2階建て方式」を採用。水稲59ヘクタール、水稲作業受託80ヘクタール、大豆やソバなどの転作34ヘクタール、白ネギやアスパラガスなど6ヘクタールの複合経営をしている。
品目多角化や6次産業化による雇用創出、同町への就農や移住を促す交流事業などで地域活性化にも貢献。兼業・専業問わず地区の全農家が参画し、地域一丸となった営農体制の独自性が高く優れているとして評価された。
同日は、同社の関係者10人と同町役場やJA上伊那職員ら関係者22人が出席。紫芝社長は「農家が元気に活躍できる場をつくり、これからも地域一丸となって田切地区の農業を守り続けていきたい」と決意を話した。

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