今年もリンゴ贈る、直売所が提供 大槌町へ

「今年もリンゴ贈る、直売所が提供 大槌町へ」の画像
リンゴを箱詰めする謙竹会メンバーら

長野市を拠点に活動する民謡の歌い手と三味線奏者のグループ「謙竹会」は東日本大震災の被災地に、リンゴを贈る支援を続けている。長野市上松にあるJAながのうえまつ農産物直売所がリンゴを提供。同会のメンバーがこのほど、リンゴ約350キロの箱詰め作業をして、岩手県大槌町に発送した。福祉施設や漁協など12ヵ所に届けられる。
同直売所が協力するきっかけとなったのは、生産者で、この会に所属する田畑寛善さんが直売所出荷者に、リンゴの提供を呼び掛けたことだった。出荷者は、会の支援活動に共感し、12年春から毎年、リンゴを提供する。今回は、会のメンバー8人が直売所で箱詰め作業をした。田畑さんは「出荷者の支援で、今年も無事リンゴを届けることができる」と笑顔を見せる。
会は大槌町の仮設集会所や介護施設を訪れ、民謡を披露して地元住民と交流したり、同町産のワカメを購入したりといった支援もしている。昨年は、被災者を県内に招き、善光寺や長野市戸隠などを案内した。大槌町からは、地元で水揚げしたサンマが贈られるなど、絆を深めている。
同会の山本謙竹会長は「被災地はまだまだ復興の途中。これからも私たちができる支援をしていきたい」と意気込む。

MENU