野菜生産で子会社、人材派遣や育成事業も

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子会社設立のセレモニーでテープカットをする関係者ら

JA洗馬は、100%出資の子会社(株)ドリームファーム洗馬を設立した。遊休農地を活用してキャベツやレタス類などの野菜を生産し、将来は人材派遣や担い手を育成する事業も検討する。農家の高齢化や後継者不足で、野菜出荷量が減少している課題に対応し、生産基盤の維持に貢献する狙い。
耕作するのはJA管内の遊休農地計9.4ヘクタール。グリーンリーフレタス、サニーレタス、キャベツを中心に、ハクサイ、スイートコーンなど計7品目を栽培。生産した野菜はJAに出荷する。これまでJAが行っていた野菜生産の事業を子会社化した。JAから出向する役員と会社が雇用する従業員など計8人の体制を予定する。
会社化で事業を広げる計画で、今後、組合員の農家に人手が足りない時に、人材を派遣する業務を検討。新規就農を目指す人を雇用し、働きながら技術を修得してもらう計画も進める。会社が農地を維持しながら、将来の地域農業の担い手を育成する構想を描く。
オープンセレモニーにはJAの都筑和紀組合長をはじめ、行政、関係機関の関係者らが出席。JA専務で同社の北沢邦男社長は、「現状のままでは、管内の農業生産基盤の脆弱(ぜいじゃく)化が避けられない。主力品目の振興と労働力の支援、担い手の育成、地域の雇用創出などを通じて洗馬地区の農業全体の維持発展に貢献していきたい」と意欲を示した。

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