命守る道へ第一歩、54期生83人卒業

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伊澤学校長から卒業証書が手渡される卒業生

JA長野厚生連佐久総合病院看護専門学校は3日、第54期生83人の卒業式を同校で行った。卒業生は4月から県内の各厚生連病院で看護師としての一歩を踏み出す。3年間で培った看護の知識や技術、経験などを生かし、地域住民のために貢献することを誓った。
同校は、優秀な看護師を養成するだけでなく、農村医療を担う看護師を養成するための「農村医療と健康を守る看護師教育」を実践。学生は、地域住民の生活を支える農業を理解するために農業実習を受けるなど、「保健・医療・福祉・農業」を3年間学んできた。
卒業式で、伊澤敏学校長は「看護という仕事は患者さんの命を預かる仕事。若月俊一先生が『愛情こそ最高の医療技術』とおっしゃったように、大きな愛情と想像力を生かして患者さんのためになる看護を続けてください」とあいさつした。
同連の油井博一専務は、一昨年、看護師資格国家試験の前日に見舞われた大雪の出来事に触れ、「3年生を試験に送り出すために、夜を徹して雪かきした皆さんが卒業を迎え、心から誇りに思う。人の命と健康を守る職業のプロとして、思いやりと優しい心を持って仕事に取り組んでください」と激励した。
答辞を述べた東海林まり絵さんは、実習や戴帽式など3年間の学生生活を振り返りながら「弱音を吐いて、たくさん泣いて、ゆっくりでも自分の道を進み、人を支えられる看護師になりたい」と意気込みを語った。

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