地域住民と交流、がんに関心高く

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餅つきが行われ、来場者へ200個ほどの餅が振る舞われた

JA長野厚生連北信総合病院は14日、中野市えびす講に合わせて、第55回病院祭を開いた。10月から運用を開始した新外来棟では、新設の歯科口腔(こうくう)外科の紹介や来年秋に完成予定の救急診療棟の概要を説明。白衣の試着や薬の調剤体験コーナーなどさまざまなブースを設置した。地域住民2437人が来場し、会場は大いに盛り上がった。
同院は今年、専門的ながん医療を提供することができる「地域がん診療病院」の指定を受けた。地域のがん診療の連携協力体制の構築やがん患者に対する相談支援、情報提供などを行っている。
病院祭では市民公開講座を開き、同院泌尿器科の水野秀紀部長が、前立腺がんの特徴・診断・治療法などについて講演した。
水野部長は、前立腺がんは日本人男性のがん罹患数1位で、50歳で20%、80歳以上で約半数に見つかっていることを紹介。「適切に対処すれば今まで通りの生活を送ることができる。早期発見で治療するために、ぜひ健診を受けてほしい」と強調した。
会場は満席で、聴講者は熱心にメモを取るなど、地域住民のがんに対する関心の高さがうかがえた。

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