味爽やかなワイン期待

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除梗破砕機に「ナイヤガラ」を投入する社員

松本市入山辺の山辺ワイナリーで、本格的なワインの仕込みが始まった。松本市山辺地区で栽培されたブドウ「ナイヤガラ」4800キロが持ち込まれ、社員が次々と除梗(じょこう)破砕機へ投入した後、圧搾機で果汁を搾った。工場内は甘い香りに包まれた。
今後も「巨峰」や「メルロー」など8種類が順次持ち込まれ、10月下旬まで仕込み作業を行う。今年は全体で70トンを仕込み、7万本のワインを生産する予定だ。
今年は天候不順などの影響で品質の良いブドウが集まるか懸念されたが、裂果があるものは取り除くことを生産者が徹底。高品質なものだけが持ち込まれた。遠藤雅之醸造課長は「今年は酸度が高めなので、爽やかで飲み飽きないワインに仕上げたい」と意気込みを話した。
同ワイナリーでは、山辺産を中心にJA松本ハイランド管内で栽培された完熟ものだけを使ったワインを30銘柄ほど製造・販売している。7月に山梨県で開かれた国産ワインコンクール2014では、2013サンセミヨンなど4種類が銅賞、2012シャルドネたる熟成が奨励賞を受賞するなど、確かな品質であることが認められている。

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