摘果リンゴの集荷増やす、クッキーの原料用、生産者に呼び掛け

JAみなみ信州
「摘果リンゴの集荷増やす、クッキーの原料用、生産者に呼び掛け」の画像
農家から出荷された摘果リンゴを検査する森本さん

JAみなみ信州は、高森町の土産品企画・製造・卸売「マツザワ」と提携し、菓子用の摘果リンゴの集荷を強化する。JAは今年から飯田下伊那全域の農家に出荷の呼び掛けを拡大する一方、マツザワは新たにリンゴを貯蔵する冷蔵庫を設置。農家手取りの増加につなげる考えだ。
摘果リンゴは、マツザワがスライスしたリンゴを載せた薄焼きクッキー「りんご乙女」の原料に使う。さくさくした食感とリンゴの爽やかな香り、ほのかな酸味が特徴で、国際味覚審査機構「iTQi、ベルギー)主催の2013年度国際優秀味覚コンテストでは5年連続三ツ星を獲得するなど、同社の看板商品の一つ。
同JAはマツザワと提携し、2年前から高森町の農家に呼び掛けて「りんご乙女」の原料用の摘果リンゴの集荷を試験的に始めた。昨年度から、松川町、豊丘村、喬木村へも拡大。3年目の今年度は飯田下伊那全域の33戸の農家から23トンの受け入れを予定している。リンゴは品種を問わず、直径5〜7センチのものを受け入れる。農家が直接同社へ持ち込むことで流通経費を抑え農家手取りを確保する狙いだ。
今年は7月30日から集荷を始めた。同社の集荷場所には初日からリンゴを積んだ農家の軽トラックが次々と訪れた。
同社開発営業部長の森本康雄さん(43)は「せっかく地元においしいリンゴがあるので、多くの農家に出荷してほしい。できれば50トンくらいを集荷したい」と、一層の受け入れ拡大に意欲を示す。
3年前から毎年集荷する喬木村の宮下武志さん(77)は「昔は捨てていたリンゴが生かされてうれしい」と話した。