栽培する作物をどう選ぶか

01)地域の自然条件にあわせて選ぶ
02)理科の視点から選ぶ
03)東アジア起源の栽培作物
04)地中海・西アジア起源の栽培作物
05)アメリカ大陸起源の栽培作物
06)インド・東南アジア起源の栽培作物
07)アフリカ大陸起源の栽培作物

地域の自然条件にあわせて選ぶ ine_head_right

 作物を栽培するときに大切なのは、まず地域の自然条件にあった作物や品種を選んで栽培することである。その上で、選んだ作物や品種に適した栽培時期(作型)を決めるとよい。これらを押さえて栽培することで、無駄な管理をすることもなく、成育がスムーズに進むため、結果として作物に余計なストレスがかからないので健全に育ち、病害虫の発生も少なくてすむ。
 世界の自然植生を見ると、主として気温と降水量によって大きく植生の分布が分かれ、さらに緯度や標高、地形や土質などによって、細かく分かれる。栽培作物の場合にも、こうした自然植生を支えている気温や降水量などの気象条件に制約されながら、栽培されてきた。しかし、人は自然植生の中から野生種を選び出し、栽培を行う過程で、地域の気候や土地条件に合わせて種を選抜、改良し、また水の少ないところでは灌漑施設を造ったり、土壌の改良を行ったり、さらに現代ではハウスなどの施設を設けたりして、気候や土地条件による制約を多少なり克服して、農耕を発展させ、世界中に農地を広げてきた。
 しかし、基本的に作物栽培においては、気温、降水量、日照時間などの気候や土地条件が重要であることは変わりない。まずは自分たちの地域の気候や土地条件の特徴をつかむことが大切である。その上で、栽培したい作物の原産地を調べ、その気候の特徴とその下で育つ作物の特性を知ることが、栽培の適性や適期を判断するために参考になるだろう。
 また、昔から地域で育てられている作目や品種は、地域の気候や土地の条件に合わせて長年にわたり選抜・改良され、地域に根づいてきたものである。したがって、栽培を行う場合には、地域のJAや農業機関、農家に相談したり、地域で栽培されている主な作物や品種を調べたりして、参考にしてみよう。右図のような地域の特産づくりに挑戦し、地域のプロの技に学んでみるのも良いだろう。

 長野県の農業 04)地域別の特徴1 北信・中信
 長野県の農業 05)地域別の特徴2 東信・南信

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