直売所

地域で圧倒的な支持を受ける手作りのお菓子

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北アルプスを仰ぐ長野県大町市と北安曇郡を管内に持つJA大北の社(やしろ)支所農産物直売所で、今、紫米を使って紫色がアクセントになったおまんじゅうや、乾した餅を加工する揚げあられなど手づくりのお菓子が人気を集めています。お菓子は、直売所に併設する「たんぽぽ工房」で働く農家のお母さんたちの手作り。5人のお母さんが日々お菓子作りに精を出し、出来立てが直売所に並べられています。その直売所は毎年12月から2月までの期間は冬季休業となるため、工房のお菓子作りもその間は休業。3月の再開を待ちわびた地元の人たちが毎日訪れているのです。人々を惹きつけてやまない手作りお菓子。さていったいどんなお菓子なのでしょうか?

作れば作るだけ売れる理由
紫まんじゅうは、紫米を交ぜたもち米であんこを包み、さらにその上から小麦粉の皮で包んだものでした。しっとりした皮の食感と、もち米のプチプチ感が絶妙な舌触りを出しています。皮には黒砂糖を混ぜてあるらしく、ほのかに甘い香りがします。中のあんこは甘過ぎず、とても食べやすいです。しかもこの紫まんじゅう、よくある温泉まんじゅうなら3つ分ほどはありそうなビッグサイズ。そのうえお値段は120円ととってもリーズナブルなのです。人気になるのがわかります。普段は一日80個から100個ほどを作りますが、お彼岸の時期などピーク時には一日500個も作り、それでも羽根が生えたかのように売れるのだそうです。

araremochi.jpgそして揚げあられですが、あられの原料になるお餅は冬期の休業期間(12月〜2月)に作られています。休業中についた餅を干して乾燥させておくのです。今シーズンは760キロも作ったそうで、臼で1回餅をつくと4キロなので、単純に計算してもこれを190回行ったことになります。

干したお餅を揚げあられにするため、食べやすいサイズに切った餅を油で揚げていくのですが、しばらく見ていると、いくつかの揚げあられがポンポンと鍋から飛び跳ねます。この飛び跳ねが無くなると芯までしっかりと火が通った証拠なのだそうです。とはいえ高温にし過ぎると焦げてしまうために、あくまでも適切な温度でじっくりと揚げることが大切なのです。

晴れて揚げあられとなったお餅たちはボウルに入れられ、そこで味付けされます。塩味と砂糖醤油味の2種類がありますが、どちらも最初に霧吹きで醤油を吹きかけます。熱々の揚げあられに霧状の醤油がかかり、「ジュワ〜」と染み込むようないい音を立てます。

いかにも美味しそうなその音にたまらず、ひとつパクリと頂きますと、とびきりのサクサク感が楽しませてくれます。揚げあられは180グラム入りで300円の人気商品。取材当日もできる先から売れていきました。

ぜひ味を確かめにお出かけください
紫まんじゅうも、揚げあられも、春夏秋を通して12月の休業まで販売しますが、昨年は、揚げあられが10月で原料がなくなってしまい販売を終了したそうです。

同直売所では、春分の日の前日の明日3月19日から21日までの3日間、お彼岸セールを開催して、凍り餅(1連に14個入りで1200円)の初売りも行うとのこと。上記2種類以外にもあんころ餅や茶まんじゅうなどのお菓子を揃えていますので、お近くにお越しの方は直売所をのぞいて、手づくりの紫色のお菓子を楽しんでください。


JA大北社支所農産物直売所
住所:長野県大町市社1757
電話:0261-62-8890
営業時間:3月から12月の毎日朝8時30分から17時まで

アクセス地図

JA大北公式ホームページ

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