レシピ

伝える●おらほの味 夏の味は七夕まんじゅう

伝える おらほの味「おらほ」とは、「私たち」もしくは「私たちの地域」という意味の言葉です。信州各地の郷土食を探るシリーズ・"伝える おらほの味"。第12回目となる今回は、七夕さまにお供えするおまんじゅう、七夕まんじゅうです。七夕は、7月7日あるいはその前夜の行事。7月7日に行われるところが多いが、長野県の多くの地域では、月遅れの8月7日に行われます。※文末には冊子プレゼントのお知らせがあります!

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今回お邪魔した、松本市入山辺橋倉地区は、ぶどうの畑が広がり、ぶどう産地としても知られています。近くにはJA松本ハイランド山辺ワイナリーがあります。同地区には、林城跡(長野県史跡小笠原氏城跡林大城)もあり、1550年(天文19)に、小笠原長時が武田信玄に一夜で敗れて城を退去するまでの約200年間、信濃守護の小笠原氏の本城でした。この歴史的にも貴重な地域で暮らす、武井博子さんと武井久枝さんに、伝統的に七夕さまにお供えする"まんじゅう"の作り方を教えていただきました。

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七夕さまにお供えするまんじゅうの作り方

30個分の材料の目安

 ・小麦粉(地粉)1kg ・砂糖180g ・ベイキングパウダー大さじ4 ・塩小さじ1 ・重曹大さじ1 ・卵2個 ・酢大さじ2 ・水1〜2カップ(好みの固さに調整)。

 餡は、小豆餡、鉄火みそ、漬菜の油いため等 お好みの餡をお使いください。

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●まず、小麦粉と砂糖、ベイキングパウダー、塩、重曹を合わせ、ふるいで2回ふるっておきます。

ふるったものをボールに入れ、そこに卵、酢、水を加え、耳たぶくらいの柔らかさになるまで、水を調整しながらしっかりこねます。

「なぜ、生地に酢を入れるのですか」と聞いたところ、「定かではないが、酢を入れるのは、発酵を促すためでは」と武井久枝さんが教えてくれました。

ねり上がった生地は、30分ほどねかせます。「生地をしっかりこねること、生地をねかすことが、味と見た目をよくするポイント」と武井博子さん。

今回のまんじゅうの餡は小豆餡で。
さっそく、生地に小豆餡を入れ丸く包みます。

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包み方は、生地の真ん中に、餡が入るように、まず手の平に生地をのせ、丸くのばし、餡を真ん中に入れ、くるくる回しながら形を整えます。

「しっかり生地をねかすことで、生地がよく伸び餡を包みやすくなるんだよ」と博子さんが教えてくれました。

包み終わったら、蒸し器で10分蒸して出来上がり。

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皮がおいしいおまんじゅう

蒸しあがったおまんじゅうをいただきました。「皮がおいしいでしょう」と武井久枝さんが一言。本当に、ふっくらして皮がおいしい。皮にジャムや辛みそを付けて食べてもおいしいかも。

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ところで松本地域では、七夕さまに"まんじゅう"ではなく、"ほうとう"をお供えする家庭も多いのだとか。武井久枝さんのお宅は、七夕の朝(8月7日)に、自家製の取りたて野菜(トマト、きゅうり、なすなど)と一緒に七夕さまに、"おまんじゅう"ではなく"ほうとう"をお供えするそうです。


次回も「伝える おらほの味」をおたのしみに!(内容は未定)


こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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