大人もはしゃぐ!木曽馬と雪中トレッキング

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今年は午年! ということで、長野県のうまの話題からスタートしたいと思います。
20140108uma02.jpg「木曽馬(きそうま)」を、ご存知ですか? 長野県木曽地域を中心とする地域では、日本在来馬「木曽馬」が飼育されています。日本在来の馬は8種類ありますが、本州では木曽馬だけ。木曽馬は、サラブレッドほど大きな背丈はありませんが、足が太くがっしりとしていて、すこしお腹がぽっこりとした体型の、とても温厚な性格の馬と言われています。


木曽馬に乗って雪の森を散歩
木曽馬の起源は蒙古系中国馬であったとされ、長い年月、山間高冷地の厳しい自然環境で、農耕馬として人とともに生活してきたことに適応して、現在のような木曽馬になったと考えられています。

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まずは馬とふれあう。「よろしくね・・・」
馬のほうが堂々としているような・・・

雪の降り始めた木曽の開田高原に、木曽馬に触れ合えるトレッキングセンターがあると聞いて訪ねてきました。なんと、木曽馬に乗って雪中トレッキングができるんです! 今回は、外乗トレッキング40分コースを体験します。
※雪中乗馬は要予約。詳細については、木曽馬トレッキングセンターホームページをご覧ください。

仲良し馬5頭と一緒に出発!
ヘルメットをお借りして、いよいよ出発です!

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私が乗せていただいたのは幸桜(さちざくら)ちゃん、8歳。背丈は130cmほどですが、頑丈な足に冬に備えて脂肪を蓄えた姿は、とても堂々としていました。乗ってみると、安定感があり全く怖く感じません。5人の仲間とともに乗馬体験させていただきましたが、どの馬もお行儀良く整列して歩きます。今回私たちを乗せてくれた5頭のなかに親子が2組もいました。馬にも相性があるようで、親子など仲良しの馬同士だと、お行儀良くする傾向があるようです。何だか、人のようですね。

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馬のリズムにリラックス♪
木曽馬トレッキングセンターを出て、周囲の山間を巡ります。

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この季節は辺り一面が雪に覆われて、清々しい景色を楽しめます。安全のため乗馬中に写真を撮ることができないので、この景色をお伝えできないのが何とも残念です。夏は青々と木々が茂り、秋には紅葉と、季節により異なる景色が楽しめるそうです。ウサギやリスなどの動物に出会うこともあるとか。「これは、また夏にも来るしかない!」と決心しました。馬の歩行する揺れが心地よく、リラックスさせてくれます。また、自分で地面を歩いているわけではないのに、石があったり、段差があったりする地面の様子が、馬の背中を通して、あたかも自分が歩いているように伝わってきます。

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実習に来ている日本獣医生命科学大学の学生さんが、
馬をひいてくれました

ダイナミックな雪遊び 馬ソリ
今の季節のみサービスとして行っている、『馬ソリ』も体験させていただきました。
指導員の方の手綱で颯爽と走る馬の姿は、やはり格好いいですね。ソリのスピードを肌で感じ、飛んでくる雪にまみれて、すっかり童心にかえってはしゃいでしまいました。

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ソリをひいてくれたのは、馬ソリのエース・秀峰(しゅうほう)くん

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木曽馬保存は、人と馬との交流から
乗馬が終わった後も、木曽馬に触ることができます。近づいても、撫でても、写真を撮っても、本当に大人しくて顔を近づけてくれる木曽馬たち。農耕馬として人とともに生活してきたから? と思っていたら、それは調教次第なんだとか。木曽馬トレッキングセンターの近藤賢尚(こんどう・まさなお)さんにお話を伺いました。
木曽馬は農耕馬としての利用機会の減少などにより、昭和50年代には絶滅も危惧されるほどに減少しました。地元の方々の努力により、現在は飼育頭数も徐々に増えているそうです。しかし、馬を活用せずして保存はできないのが現実。そのため、トレッキングなどの馬と触れ合う機会の提供を通して、木曽馬の保存を行っています。産まれて間もない頃からお客さんに公開しているため、木曽馬たちは人に慣れています。

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こんなに人懐っこくて、間近で触れ合える場所は貴重ですね。運が良ければ、5月頃に木曽馬の赤ちゃんに出会えるかもしれません。長野県の自然を堪能しつつ、木曽馬たちに癒されてみませんか?

木曽馬トレッキングセンター
 長野県木曽郡木曽町開田高原西野5227-55


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