キノコを食べよう―5月15日は「マイコファジストの日」

つぶやき

菌食しませんかーー。
「菌」といっても「バイ菌」ではありません。キノコをはじめとした菌類のこと。肥満や糖尿病の改善など、腸内細菌への好影響からも、いまキノコが注目されています。
野菜を食べる「ベジタリアン」にならって、キノコを中心とした菌類を積極的に食べる人を「マイコファジスト」と言います。宮崎大学名誉教授を務めた故・河内進策(かわちしんさく)氏が命名しました。

5月15日は、その「マイコファジストの日」です。キノコの消費を盛り上げようと、栽培が盛んな中野市で設立された「日本きのこマイスター協会」が2009年に制定しました。菌食主義者=マイコファジストの「マイ(May=5月)(1)コ(5)」の語呂合わせです。

マイコファジストの日が5月になったのは、キノコの需要が落ちる時期であることも関係しています。イメージ的には天然物が豊富に出回る秋から冬にかけてがキノコの「旬」ですが、店頭でよく見かけるキノコは1年中、衛生管理が行き届いた栽培施設で生産されています。ハクサイをはじめとした葉物野菜が高騰した作冬など、消費者にとって安くて安定した価格の栽培キノコのありがたさは身に染みたことでしょう。キノコは1年中、生産できるのです。そこで、なじみの少ないこの時期に「たくさん食べてもらおう」と設定されました。

キノコの記念日と言えば、JA全農長野は11月11日を「長野県きのこの日」とし、普及に力を入れています。長野県が生産量日本一を誇るエノキタケなど、キノコが生える様子を数字の「1」に見立て「1111」で11月11日です。

現在のようにキノコが手軽に食べることができるようになったのは、ビン詰めなどで人工栽培できるようになったから。その始まりは昭和初期、屋代中学(現屋代高校・長野市)の生物教諭だった長谷川五作(1880―1963)の考案によるものでした。ビンによるエノキタケの栽培法を確立した五作の業績を顕彰する碑が、長野市松代の長国寺に立っています=写真。
長国寺といえば真田家の菩提寺。国の重要文化財となっている真田信之霊屋などが本堂裏に並ぶ中、五作の業績をたたえる胸像は、総門を入ってすぐ、本堂右脇の一等地に。功績の大きさを思わせます。(昭和人Ⅱ)

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昭和人Ⅱ

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