片桐さんの農事録
[片桐さんの農事録]

みなみ信州発☆羊と暮らすゆきさんの農事録 第21回

こんにちは!^▽^

暑かった夏も漸く一段落。庭から聞こえる虫の声にも秋への変化を感じる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしですか?
昨年9月のブログではあまりに話題が無くて頭を悩ませましたが、今回は8月後半から楽しいこと悲しいこと勉強になったことと、とにかく慌ただしく、話題目白押しで長くなりそうな予感。時間のある時にまったりお付き合い下さいね♪

 

やっぱり、この仕事が好き

ゆきさん農事録

 

さて、早速ですがこの写真、何をしているか分かります?
答えは「お灸」。牛もーにお灸をしているのです!

連日通り雨を望んでも一滴も降らなかった地元。その暑さで夏バテしていた?・・・のかどうかは不明なのですが、8月末に初めてお産予定の新人牛もーがカエルのように足を開いてへたり込んでしまった事で股関節近辺の筋を痛め、自力で立てなくなってしまったのです。
牛もーが生まれてから赤ちゃんを産んでお乳が搾れるようになるまでおよそ3年。その3年目を目前に、の出来事があまりに受け入れがたくて、獣医さんに相談した結果、のお灸でした。
私は牛もーにお灸をするという事自体が初耳でしたが、調べてみたら起立不能時や発情周期の安定など、意外と行われているようでビックリしました。ちなみに、もぐさは人間用と同じで、普通に薬局から購入するみたいです^^

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結果としてはお灸では改善出来ず、出産予定日近くまで人力で立たせたり座る向きを変えさせて、最後は陣痛誘発剤を利用して、なんとか子牛だけは助けることが出来ました。
人間の経営のためと言ってしまえばそれまでですが、それでも、3年かけて育てた経済動物である牛もーが何もしないまま廃用出荷されなかった事、そして、子牛が無事に生まれてまたひとつ、経済サイクルが回ったことは、不幸中の幸いだったな、と思います。
※乳用牛としての役割を終え、食肉に供されること

言葉で上手くニュアンスが伝えられるか不安なのですが、私たちは愛情をもって牛もーを育て世話をしますが、やはり相手は経済動物です。経済を回してくれて初めて、私たち自身のやる気や達成感に繋がるんですよね。
実はこの牛もーを立たせている最中に家族中で肩や腰を痛めて病院のお世話になっていたのですが^^; でも、立てないからと直ぐに諦めずに頑張ってよかったな、牛もーも頑張ってくれてよかったな、と思いました^^* 無事に生まれたひとつの命で、そう、思えました。
きっと、こういう事の積み重ねが、今の仕事を好きだと思えることに繋がっているのかもしれません。

 

またまた京都だよ!(笑)

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平等院

ブログを始めて1年半ちょい。何回目だよ!(笑)と言う感じですが、大学時代の同期と一緒に、再び夏の京都へ行ってきました^///^*

前回私が撮った平等院鳳凰堂の写真を見て行きたくなったという同期のリクエストで、今回も宇治がスタート。濃い緑の中の鳳凰堂は3月に見た時とはまた違う表情で、暑い日差しも忘れる位、とても美しかったです。
ひと月前に急遽決まった旅行の私の目的は、ダリ展と祇園よしもとでのピース綾部さんと又吉さんのトークライブ^▽^* かなりの前方席に座れたのですが、笑顔が素敵な二人を見ていたら、90分はあっという間でした♪

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国内では10年ぶりだという大規模なダリ展。教科書で見るお決まりの作品しか知らなかったので他にも興味があって観に行ったのですが、サルバドール・ダリは想像以上に多才な人物で、本当にうわべのことしか知らなかったんだなぁと痛感しました。幾つかお気に入りの絵があったのですが、ポストカードにはなっていなかったのがちょっと残念でした。

そう言えば、何度も京都に行っているのに初めて知った「ギオンコーナー」。
日本の伝統芸能を約1時間で堪能出来るのですが、多分外人さん向けなんですよね(笑) 私たち以外に日本人が居たかな?と思う位周囲が全員外人さんだったのですが、狂言の際に後の席の女の子が、要所要所で楽しそうにけらけら笑っているんです。狂言は勿論、全て日本語。先月人形劇の話題を書きましたが、言葉は分からなくても感動して胸に響くなぁなんて思っていましたが、こう言う所でも同じなんだなぁと感じ、そこに感動して帰宅しました^///^ (ちなみに、ギオンコーナーでは演目の最中写真を自由に撮っていいので、周りの外人さん達の興奮具合が伝わってきて、それも楽しかったです(笑)

台風予報もはねのけた夏の京都は連日35℃超えを記録していましたが、他にも二条城や建仁寺など、思っていたより元気にあちこち満喫できて今年もとても楽しかったです♪ 「そろそろどこかに旅行に行かない?」なんて、誘ってくれた同期に感謝!>▽<*

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二条城と建仁寺、そして、かき氷

 

ありがとう、パセリ。

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セロリとゆずちゃん、うりちゃん

京都旅行帰宅から2日後。元々食が細くなっていて旅行前からそろそろかなと思っていたのですが、パセリが亡くなりました。羊と暮らすと言うタイトルではありますが、2頭揃っては、先月の写真が最後になりましたね・・・。

セロリとパセリは生まれてからこの日までずっとずっと一緒に居て、お互いが見えない所に居たことはなくて、だから、寂しいだろうなぁ可哀相だなぁと思っていたのですが、何か感じる所があったのかもしれません。夏の間(暑くて?)近寄りもしなかったゆずちゃんとうりちゃんが、パセリが亡くなったその日から、また、セロリの側で(時には上で(笑))寄り添うようになったんですよね。あぁあ可愛い!!と思って写真を撮りましたが、と同時に、なんだか無性に愛しくて、涙が出ました。

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セロリの上で毛繕いをするゆずちゃん

 

我が家が畜産研修会の会場に!?

9月7日は、「21世紀に羽ばたく畜産を担う女性のネットワーク委員会」の研修会がありました。・・・なんと、我が家で!(笑)
昨年は酪農ヘルパーの友人と松本であった研修会に参加してきましたが、この勉強会、元々母が参加していたんです。と言う訳で、メインの農場見学は牧場長である父と母が説明をし、ついでに私もちょいちょい口を挟み、意見交換会は祖父が共同経営の方と観光農園を営んでいる農園のいろりの部屋で、地元のおばちゃん達が作って下さった仕出し弁当を食べながら行われました^^

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この手の勉強会に出て行くといつも感じるのは、農家のおばちゃん達、ホントに元気だな!と言うこと。
多分、辛いことやぶつかってなかなか攻略できない壁だったり、悩みだったり沢山沢山あったと思うんです。でも、時にはぐっと飲み込んで、また別の時にはこういう仲間に相談をして、そうやって、勉強会や研修会など、常に人前に出てきているからこそ余計に、力強くて輝いているのかなぁなんて、感じました。

この会には、大学の研究室同期のお母さんが居るのですが、逢う度に色々と気に掛け、声を掛けて下さってとても嬉しいです^^ 
身近には、本当に素敵な人生の先輩が沢山。就農当時は、そんな先輩達の言葉を受け売りに自分の考えを展開させて居たけれど、最近は生意気にも自分の言葉にも多少は重みが加わったかななんて思っていました。でもやっぱり、まだまだ全然ひよっこでした。ついつい自分の興味がある所にだけ寄りがちですが、視野を広げ学び消化して、自分のものにしていきたいです^v^

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ハーベスタも順調です^^

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週間予報は最初、雨マークばかり。でも、実際には降らずに30℃近い青空の広がるいいお天気で、去年は捗らなかったハーベスタも今のところ順調です^^ 
本当は、芸術の秋を気取ってそろそろのんびりしたい所ですが、まだもう暫く忙しい日々が続きそう。私は食欲の秋に重点を置いて(笑)もりもり食べて頑張るつもりですが、皆さんはどっちをチョイスしますか?^皿^ 

では、また♪

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ほるこさん

 

この記事を書いた人

片桐由貴さん

伊那谷をまっすぐ南に向かって流れる天竜川流域の牛舎で、仕事と趣味、どちらも楽しむという片桐由貴さん。大学卒業後「やっぱり牛が好き!」と、家族の営む酪農に就農して12年。80頭ほどの牛たちと、ペットの羊2匹、猫5匹と過ごす日々を綴ります。

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