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農業が好き!地域が好き!古田さんちの安曇野LIFE:10

りんごと仲間と家族と。安曇野で農家始めました。

りんごと仲間と家族と。安曇野で農家始めました。

北アルプスのふもと安曇野市三郷小倉で3年間の研修を経て、2017年にりんご農家として独立した古田然さん。
農業が好き! 人が好き! 地域が好き! な古田さんが、安曇野の暮らしをつづります。

古田さん農事録

もう年末でございますね。この農事録が掲載されるのは師走の27日ということで、弐七農園の園長としましては2年目となる来年に向けて、なんとな〜く縁起が良いなあ、などと感じてしまうのでございます。
おそらく巷の食料品店などでは、いまちょうどりんごが、特にふじがたくさん売られている頃でございましょうか。
生産元である我々の手元にはと申しますと、もう商品はほとんどございません。
ええ。おかげさまで、弐七農園1年目のりんごは完売いたしました。
ありがとうございます。

りんごジュースがせいぞろい

古田さん農事録

先月、収穫やら荷造りやら発送やら、りんごにまみれてしっちゃかめっちゃかだった我が家も、作業場に家で食べる用のハネだしりんごが2コンテナあるだけ。
あと"つがるとシナノドルチェ"、"トキ"、"シナノスイート"に、先週搾ったばかりの"サンふじと仲間たち"が加わった4種類のりんごジュースが、飲んでもらえるのを待っております。
待っております。お待ちしております。

売り終えたなら暇なのか、ですって?
そりゃあ10月11月と比べましたら、少しマンガでもめくってみるかという時間はできましたよ。
しかし、作業もたくさんあるのでございます。

仕事納めの大仕事

直近の目標としましては、"仕事始めは剪定からにする!"といったところでしょうか。
つまり、それ以外の後片付けや、冬ごもりに関する仕事は、年内に終わらせてしまいたい、というわけでして。 中でも一番の大仕事は、改植でございます。
シナノスイートを150m分、つがるを100m分ほど、春に植え替える予定でおりますが、そのためにまず、今年まで活躍してくれた木たちを伐採し、抜根する必要があるのでございます。

古田さん農事録

伐採は、お手伝いさんたちにも活躍していただき、スムーズに終了。
枝もチップに使いたいとおっしゃるので、どうぞどうぞと持って行っていただきました。
太い幹も、薪にしたいという方はいくらでもおりますので、切り倒して持って行っていただきました。
焼却するとなると手間のかかるものが、喜んでくれる人の手に渡るのはなんだかいいですね。無駄にならず、とにかく作業が省けます。

古田さん農事録

そして残ったのは根っこでございます。
根っこを抜くのは、人力でも出来ない仕事ではございません。
しかーし、100本近くございますし、あまりゆっくりもできませんので、ここは重機にご登場いただきます。
バックホーを、友人農家の直樹ん家から借りることができまして、正味5時間ほどで掘り出し終えることができました。
本当に助かります。

古田さん農事録

古田さん農事録

さらに、肥料を撒くのにも直樹ん家のトラクターとブロードキャスター(施肥機)をお借りしました。
何十袋も肥料を撒きますから、いくらトラクターを使うと言えど、ひとりでは効率が悪くなります。
そこで、お互いの作業を手伝いあうことにいたしました。
まずは直樹の畑の肥料撒きを俺が手伝い、うちの肥料撒きも手伝ってもらったのでございます。
2人いると効率が2倍以上になる仕事ってありますでしょう。
農業なんて、そんな仕事ばかりなんでございますよ。
ひとりで歩いて手で撒いていたら2日はかかったであろう作業を、朝始めて昼前に終わらせることができました。

古田さん農事録

助け合うのっていいですね。
そもそも昔は、農機具を共同で所有しておりまして、みんなで手伝いあって作業を回していたのでございます。
一軒一軒の農家の所得が増えたのか、いつしか自分の農機具を持つのが当たり前になり、作業が自己完結できるようになりました。
そして今、俺のような貧しい新規参入者がちょこちょこと出てきたことで、また昔のように農機具や労働力をシェアする必要が出てきているように感じております。
ま、一方的に借りる側の俺が力説するのは、非常にカッコ悪い気もいたしますが。(笑)

「小倉の弐七農園のりんご」

農業っていうのは、特に俺たちのような個人経営者は、同じ商品を同じように扱っていても、商売敵ではなく、仲間なのでございます。
「りんご」ではなく、「小倉のりんご」を育てて売っているんだ、という気持ちでおりますから、小倉の仲間を大切にしたい、そして仲間だと思ってもらいたい、という気持ちが強くあるのでございます。
農業の場合、生産者それぞれが経営体ではございますけれど、互いに影響しあっておりますからね。
「弐七農園のりんごはおいしい」と言っていただくのはもちろん嬉しいのでございますが、その理由は"小倉だから"だと思っております。
人間の作業がりんごの味に与えられる影響よりも、気候や土、それまで築かれてきた信頼、などの方がよっぽど大きいように感じます。
だからといって、栽培に手を抜いていいわけではございません。
おいしくないりんごを売って、「小倉のりんごはまずい」と思われないよう、ひとりひとりがそれぞれの努力をすることが、大事なのでございましょう。
「この作り方が小倉の作り方だ!」と縛るのではなく、多種多様な生産者みんなが恵まれた土地で本気で自分のおいしいりんごをつくって、いろんなおいしいりんごが手に入る産地になったらカッコよくないですか?
「弐七農園のりんご」というより、「小倉の弐七農園のりんご」をどう作っていくか。
経営初年度でしたのでチャレンジ面ばかりに意識が行ってしまっておりましたけれど、改めて考えますと責任も結構負っていたわけでございますね。。。しっかりしよ。

古田さん農事録

 

さて、この農事録が公開されます頃、古田家3人は、西の方に向かっていることでございましょう。
そう、年末年始を利用して、妻の実家である鹿児島に行ってまいります。
あー楽しみ。

日々の畑・りんごの様子やもろもろは、ブログ「りんご屋さん 弐七農園」もご覧ください。

それではみなさま良いお年をお迎えください。

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