野菜

高原のブロッコリーに味がのってきています

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今年の夏も緑の花が咲きました。青々としたブロッコリーは、いまが旬の真っ盛りで、味がのってきています。新鮮なブロッコリーをおいしくたくさんめしあがってください。

ブロッコリーはもともとカリフラワー同様にキャベツ家族の一員。形は親戚のカリフラワーに似ていますが、食べる部分が緑色の野菜です。一番最初に栽培されたのはイタリアで、ブロッコリという言葉のもとになった「Broccolo」は、イタリア語で「キャベツの芽」を意味したといいます。

ビタミン類を多く含み、カロチンや無機質も盛りだくさん。「スーパー・フード」と呼ばれるぐらいで、栄養素としては、皮膚や粘膜の抵抗力を強めるカロチンや、しみ・そばかすに効果的なビタミンCはレモンの2倍含まれ、また、葉酸も非常に多く含まれるのみならず、ビタミンA、B2、カリウム、カルシウム、鉄分、ミネラルなども豊富です。

ブロッコリーの旬は年に2回ある
ブロッコリーは今では年間を通じていつでも手に入りますが、作形に応じて旬は2回あり、11月から3月まで収穫する冬型と、4月から夏場にかけて収穫する夏型とがあります。夏型の国内産地は、長野と北海道が二大産地で、今年は、長野県と北海道が連携して国産の夏ブロッコリーの消費拡大を行っています。

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これまで国産のブロッコリーは、夏に播種(はしゅ)して、秋から春にかけて収穫するのが一般的で、夏場はアメリカなど海外からの輸入品が中心でしたが、近年は長野県や北海道の高冷涼地では春に播種し、夏場に収穫する作型を用いて、国産の夏ブロッコリーの安定供給をすすめてきました。

JAでは、夏場の高温、多湿な時期、ブロッコリーを出荷する際、輸送時の低温を保持して、品質、鮮度を維持するために、製氷施設を整えてブロッコリー出荷用の発泡スチロール箱に全量氷詰めをおこなうようにしています。

おいしいブロッコリーの選び方と保存法と食べ方
食品スパーなどでブロッコリーを購入するときには:

 1. 濃い緑色で、黄色い花が顔を出していない
 2. こんもり盛り上がって、中央部が突起している
 3. 逆さまにしたときに切り口がみずみずしい
 4. 蕾が小さく揃って締まっているもの

の4点のチエックがおいしいブロッコリーを選ぶコツです。

家庭での保存方法は、ブロッコリーは鮮度がとにかく落ちやすく、日をおけば味も栄養も激減してしまいますので注意が必要です。早めの使いきりがお勧め。かためにゆでて、ざるなどに広げて手早く水気を切り、密封袋などに入れて冷蔵庫に保存すれば2〜3日はおいしくいただけます。ゆでたものを冷水でひやすと水っぽくなりますので止めましょう。

調理は、下ゆでしてからサラダ、いため物ほか、いろいろな料理に使われますが、ブロッコリーはカリフラワーよりも火の通りが早いので、くれぐれもゆで過ぎに注意してください。ゆですぎるとビタミンCが失われてしまいます。

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国産ブロッコリーをよろしく
長野県では、国産の安定供給に向けてブロッコリーの生産拡大をすすめています。品質・鮮度管理も徹底していますよ。JA佐久浅間(3000トン)、JA長野八ヶ岳(1200トン)、JA信州諏訪(760トン)など、浅間山や八ヶ岳周辺の高原地域で栽培・生産され、5月下旬から11月上旬頃まで、県内はもとより首都圏に出荷されていきます。

ブロッコリーを選ぶなら、食の安全と安心、そして鮮度の面からも、地球に負荷を与えないフードマイレージの観点からも、断然国産がお勧めです。

関連サイト:

arrow2.gif ホクレンのウェブサイト
arrow2.gif JA全農長野のウェブサイト

過去記事アーカイブ:
indexarrow.gif ブロッコリーを「魔法の野菜」と呼ぼう(2005年8月15日)

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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