果物

「JA松本ハイランドスイカ」は、なぜこんなにおいしいの

s-suika-%2817%29.jpg

今年もこの季節がやってきました!(^O^)
ギラギラと照りつける太陽と、真っ赤に輝く ・・・ スイカです!!暑いときにがぶりとかぶりつけば、シャリッとした食感と甘さに思わず笑みがこぼれてしまいます。喉が渇いているときなんて、もう格別ですよね。
そんなスイカの日本有数の産地として知られるJA松本ハイランド管内では、まさに今週から露地物「JA松本ハイランドすいか」の出荷が始まりました。さてさて、気になる今年の出来はどうなんでしょうか?

s-suika-%282%29.jpg

今年も順調、上々の出来
「今年は出来がとてもいいね。おいしいスイカを食べてもらえると思いますよ!」と嬉しい情報を教えてくれたのは、波田地区でスイカを栽培する百瀬勝仁さん。なんでも今年は、交配作業がピークを迎える梅雨の時期でも晴れる日が多かったので受粉しやすく、そのため生育が順調に推移しているとのことです。


s-suika-%281%29.jpg

いやあ、それは良かったです。ではこれで。。。(^_^)/~~
って、まだ取材は終わりじゃありません。JA松本ハイランドすいかがどのように育てられて、あんなにおいしくなっているのかを調べなければ!!ということで、百瀬さんに、おいしいスイカを育てるためにどんな作業をしているのか伺いました。


s-suika-%283%29.jpg

なんと、全て人の手で行われる交配作業
上の写真は、まだ実を結んでいないスイカ畑。この畑のスイカは8月中旬に出荷される予定だそうですが、百瀬さんがなんだかフワフワした物を持っていますよ?
s-suika-%284%29.jpg
「これは交配作業に使う道具で、綿の部分を使って雄花から花粉をとって、雌花に着けてあげるんだよ。この作業をしないとスイカができない、地味だけど一番重要な作業なんだ。」しゃがんだ状態で、地面に咲いている雄花と雌花を見つけて花粉を移す作業は、とても根気がいりそうです。しかもスイカの花は1つの花が1日しか咲かず、さらに朝が一番受粉しやすいため、咲いた花はその日の朝の内に交配させる必要があるのだとか。梅雨だ雨だと言っている場合では無いんですね。「でも雨が降って湿っていると受粉しにくいんだ。今年は空梅雨だから出来が良いってのは、そういう理由だよ」と百瀬さんが教えてくれました。


ひとつひとつに交配作業日がマーキングされる念の入れよう
「他の産地では、蜂を使って受粉させている所も多いけれど、JA松本ハイランドすいかは全て人の手で交配させているんです。さらに、ひとつひとつの実に交配作業をした日が分かるような目印を着けて、いつ受粉したすいかなのかがハッキリ分かるよう工夫しています。そうすることで安定した品質・生産管理ができるんですよ」と教えてくれたのは、JA松本ハイランドの波田地区営農センターで営農指導員を勤める足立さん。なるほど、しっかりとした管理されているからこそ、安定したおいしさのスイカが出荷できるんですね。ちなみに、スイカは受粉してから約45日で収穫を迎えるそうです。


s-suika-%289%29.jpg

s-suika-%2811%29.jpg

さらに摘果、台座敷き、玉回し・・・
ひと玉ひと玉、手間暇かけます

受粉後2週間程経った畑にやってきました。所々に摘果された小さなスイカが転がっています。このころまでに、一つの株から2玉に絞って育てていくのだそうです。スイカは蔓の先端の方に生った実の方が美味しくできるそうですが、株に近いところから成長するため、どの実を摘果するのかの判断はとても難しいのだとか。

2週間程育ったら、スイカの下に台座を敷いていきます。スイカは土に着いた部分が黄色くなったり、水分で痛みやすくなったりするため、こうして土に触れないようにしているんです。さらにスイカの位置を少し高くして日光に当たりやすくする意味もあります。

そしてもう少し大きくなったら、「玉回し(玉直し)」という作業が待っています。これは、キレイな緑と黒の縞模様にするために、スイカを回して日光がまんべんなく当たるようにする作業。みんなが喜ぶスイカを作るためには、やっぱり見た目も大事なんです。


s-suika-%2815%29.jpg

ざっくりといくつかの作業を紹介してもらいましたが、とっても手間がかかっている印象を受けました。百瀬さんと足立さんも「いやー、スイカは手間がかかるよー」と声をそろえます。ですが、おいしいスイカを食べてほしい、という想いでずっと育ててきたという百瀬さん。「皆知ってると思うけど、売られてるスイカは全部、真ん中が甘いのは当たり前。だから、いかに皮の近くまで甘く、美味しくするかが勝負所なんだよ!!」と、スイカづくりへの想いを語ってくれました。


s-suika-%2818%29.jpg


スイカのスペシャリストたち

そんな百瀬さんたち生産者を支えているのが、足立さんをはじめとする、JA松本ハイランドの営農指導員5名で結成された、その名も「Team SUIKA(チーム・スイカ)」。スイカ栽培のアドバイスをしてくれ、経験豊富な生産者さんたちにとっても心強い味方なんです。


s-teamsuika.jpg

さてさて、出来がいい♪という今年のJA松本ハイランドすいかですが、目印はこのシール!!おいしいスイカをgetするためにも、覚えておいてくださいね(^_^)
そうそう、今年も7月14日から恒例のスイカ村がオープンします。21、22日にはすいか祭りも開催されますので、是非おいしいスイカをお求めにお越し下さい!!


s-suika-%2819%29.jpg

もちろん、インターネット通販サイト、JAタウンでも取り扱っています。例年大人気の商品なので、予約・購入はお早めに!!

参考リンク
JA松本ハイランドすいかオリジナルサイト
JA松本ハイランド すいかちゃん twitter
昨年のすいか祭りの様子(過去記事「信州に来たらすいか村にお立ち寄りください」)

すいか村地図(あぐり資材センター和田前広場)

大きな地図で見る

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

1341932400000

関連記事

黄色いスイカを見たら思い出してくださいね
野菜

黄色いスイカを見たら思い出してくださいね

信州に来たらすいか村にお立ち寄りください
野菜

信州に来たらすいか村にお立ち寄りください

スイカの皮を食べてみよう!

スイカの皮を食べてみよう!

やってみよう!スイカのおいしい切り方
野菜

やってみよう!スイカのおいしい切り方

新着記事