畜産物・酪農

長野県民は1年間に25万頭の豚肉を食べる

pork1.jpg2月半ばの長野は、「寒さ厳しき折・・・」を実感する日が多い空模様が続いています。原油高もあり、雪景色を楽しんで見てばかりいられない生産農家も少なくありません。まあそんな時にこそ、おいしいものを食べて、毎日を元気に乗り切りたいものです。

beef3.jpg今回は「信州のお肉」についてお話しさせてください。「肉の日」は語呂合わせに因んで、毎月29日にお肉屋さん、スーパーなどでのぼり旗が見られますが、その他にも毎年、2月9日が「肉の日」であったり、日本の近代化を象徴すべく、明治天皇がそれまでの千年以上に及ぶ「肉食の禁止」を断ち切って、初めて牛肉を食べた史実から1月24日(明治5年)も「お肉の日」であるのだそうです。

あなたはなんの肉が好みですか?
ここで肉と一口に言っても、牛肉、豚肉、鶏肉などの他に、長野では近年、過繁殖により農産物に食害を与える鹿肉を地元の名産にしようと研究している地域もあります。また、伊那地区ではダチョウ肉を使った料理も工夫しています。全国を見ると、アット驚く食肉や、料理が、まだまだあるでしょう。

pork2.jpg信州人は豚肉を好むのだ!
食肉の文化は地域性が強く、その好まれる種類もいろいろでしょうが、長野県の一人当たりの豚肉年間購入消費量は6kgで、全国21位。豚肉の消費が比較的多いという理由は定かではありませんが、私見では、長野県は味噌の生産が盛んなために、豚肉と味噌の相性が良いというのもその一因かもしれないと思っています。

長野県民は年間約25万頭の豚肉を食べると言われてますが、その県内消費量の約4割を占めるJAグループブランドの「信州ポーク」について紹介をします。

「信州ポーク」は県内消費量の約4割を供給しています。生産農家の日々の努力が生み出す安全・安心な豚肉です。約6ヶ月の生育期間を経て食卓に届く食肉となります。豚は大変なきれい好きで、食べる、寝る、トイレの場所をきちんと区別します。生育過程では、群れで生活する子豚は、その中で強弱を決め順位が決定し、強いものから優先的に飼料を食べます。

pork3.jpgこだわりの信州SPF豚
豚肉のなかでも、「信州SPF豚」と呼ばれる特別なこだわりで生産されたものもあります。これは豚の健康に悪影響を与える特定の疾病が存在しない豚肉です。「Specific Pathogen Free」の頭文字をとった略語で、「特定病原不在」という意味です。この飼育場は、外部から病気を入れないための徹底した防疫コントロールがされて、飼育担当者は入浴の後に農場へ入り、専用服の着用をして持ち込む道具、荷物は全て消毒を義務付けられています。部外者は立ち入り禁止の施設で、飼料も加熱処理した配合飼料を与えます。こうして、こだわりの豚肉が生まれます。

beef2.jpg味にこだわった信州牛
他にも信州のお肉はいろいろありますが、牛肉「信州牛」についてこの機会に一言。信州牛も「味にこだわった逸品」と言えます。日本古来の由緒ある血統を引く優良な黒毛和牛の但馬牛を信州に導入したのが、約半世紀前。その後、改良を重ね信州肉牛の完成を目指して全県に飼育を拡大して現在の銘柄牛「信州の肉牛」が生まれました。

寒い冬を健康で乗り切るために、焼いて良し、煮て良しのおいしい「信州のお肉」を食べて活力の源にしていただきたいと思います。

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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