JA長野県

毎週更新!

青りんごが教えてくれた昭和平成果物事情

20140709iwai01.jpg

皆さん、青リンゴってご存知ですか?
今ではお盆のお供えとしての利用が目立つくらいの存在になってしまい、昭和人としてはさびしい限りです。私の子どものころの昭和30年代には、青リンゴは夏の果物として、どの家庭でも身近にありました。
先日、長野市のスーパーで、小さな女の子二人を連れたお母さんが果物を買っていたので、聞いてみました。
「青リンゴって知っていますか?」
「見たことはありますけど食べたことは...」


ないんですね。30代(ひょっとしてまだ20代?)の若いお母さんにとって、青リンゴは残念ながら想定外の果物のようです。ついでに夏の果物のイメージを聞きました。「サクランボ、メロン、モモ...ですか。子どもたちが好きなので。あとはバナナ、あ、これは一年中ありますね」

嗚呼、青リンゴ、夏ミカン、マクワウリ
時代は変わりました。私の子どものころは「青リンゴ、夏ミカン、マクワウリ」でしたからね。あと、ちょっと気取って、ビワ...。

20140709iwai02.jpg
日本で古くから親しまれてきたマクワウリ(真桑瓜)。
縄文の時代から食べられていたと考えられている

青リンゴが気になって長野市の共和園芸農協を訪ねてみました。同農協では青リンゴ「祝(いわい)」を7、8月に出荷しています。ただ、昭和40年代にはシーズン480~560トン出荷していたのが、現在は10トン程度とか。

20140709iwai03.jpg
全国に先駆けて出荷されるりんごの早生種「祝」

果物の食味も変わりました。
同農協の岡澤賢朗組合長によると、果物の甘さが追及されるようになった過程で生産量が減ってきたということです。やっぱりね。マクワウリのほのかな甘さじゃ、メロンにはかなわないか。「甘いのか甘くないのかはっきりしろ」と言われているようで、マクワウリや青リンゴがかわいそう。

20140709iwai04.jpgただ「最近県外から、青リンゴはないかと問い合わせがある」(岡澤組合長)そうで、青リンゴに郷愁を持つ人も少なくないのかな、と思います。青リンゴは酸っぱいので(特に子供には)、塩を付けて食べた記憶があります。右手にリンゴ、左手のひらに塩。縁側に腰掛けてリンゴをほおばったあの夏が懐かしい。(昭和人)

(追伸)
20140709iwai05.jpgそういえば子供のころ、「バナナは高い、高いは富士山...」という遊び歌がありました。気になって調べてみたのですが、昭和39年ごろのバナナ1キロ当たりの値段は228円。平成18年時点の218円より高い!
しかも、昭和39年の1世帯当たりの消費支出は月額約4万円(世帯人員4.29人)なのに対し、平成25年は同29万円(同1.32人)と、家族数が3分の1以下になっているのに支出額は7倍以上に。単純比較はできませんが、昭和39年当時のバナナ1キロは、今だと1,500円くらいのイメージ? 昭和30年代前半なら今でいう3,000円くらいの感覚でしょう。当時、バナナ1キロの値段で、青リンゴ50個は買えました。


農畜産物の最新ニュース

一覧を見る

メールマガジンのお申込み

毎週1回、メルマガでアップデートのお知らせや楽しいニュースをお届けします。購読無料。

お申込みはこちら