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おいしく食べていただくことが農業の原動力です

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5月に入り季節はすっかり春...を通り越して、夏かな? と思わせるような気候が続いております。信州では田植えや、果樹の摘果作業(品質の良い果実を育てるために、密集していたり、枝の根元に結実している幼果を間引くこと)が始まったりと、本格的な農作業シーズンを迎えます。

1玉のりんごにも物語があります

スーパーや直売所では"○○県産"の農産物を当たり前のように目にしますが、農家さんがいて、生産してくれているからこそ手に入れることの"当たり前"なのです。
最近、ある農家さんから前向きなお話をお聞きしたのですが、その決断を聞いてちょっと寂しくなってしまいました。それは、10年以上前に期待を込めて植えたとあるりんごの品種をすべて改植する(伐採して新しい苗を植える)決心をしたというものでした。この畑は4、5年前に一度見に行ったことがあるのですが、幹の太さが直径10cm程に育った樹が100本ほど整然と並んでいました。今ではもう少し大きくなっていることでしょう。果樹農家にとっては、樹は財産です。そして、手塩にかけて育てた子どもであり、果実は孫といったところではないでしょうか? ちょっと極端な書き方ではありますが、毎年手をかけて愛情を込め、長年大切に管理し、秋には収穫の喜びを味わってきたものを切るというのですから、並大抵のことではありません。病気になって仕方なしに切るというわけでもなく、これから何十年とたくさんの実を付ける元気な樹です。

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理由は、食味が消費者皆さまの好みに合わなかったり、よりおいしい品種が開発されたことで、同じように手をかけて育てたりんごであっても、売れなかったり、需要がないために安くなってしまうこと等です。当然、品種ごとに熱烈なファンもいらっしゃいますが、100人しかいない世界だとしたら10人に需要がある品種よりも、経営者であれば90人に需要がある品種を選ぶのは当然のことでしょう。
紅玉のように一斉を風靡し、廃れ、再び注目を集めるような品種もありますが、農家も経営者であり、仕事として農業を行なっている以上、効率よく所得を得なくてはならず、人手も土地も有限です。それらを有効に活用するために、時には大きな決断が必要なのです。

安心安全でおいしい未来をつくろう

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昨今、若者を中心に果物離れという言葉を聞きます。読者をはじめ、消費者の皆さまに買い支えていただくことが日本の農業を守る、自分たちの食べ物の安定供給を守ることに繋がります。外国産は確かに安いです。もしかすると近い将来には店頭には外国産ばかりが並び、国産はほんの少しで目玉が飛び出るほどの高値になるかもしれません。価格で選択することもあるかと思いますが、安さではなく品質で、何より産地(日本産)を選ぶことが大切です。アナタの行動が農家を動かし、未来を決定すると思うとワクワクしませんか?

少し熱く語ってしまいましたが、消費者の皆さまこそが農業の原動力になり、また国産農畜産物はもちろん、それらを主に使った加工品の消費が最終的に皆さま自身を守ることになると信じております。
これから農作業シーズンを迎え、野菜・果実のおいしい季節になっていきます。
お買い求めのときに、少しでも思い出して心に留めていただけますと幸いです。

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