野菜

耕作放棄地を賑やかす「あやみどり」の煎り豆

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今や全国的な課題となっている耕作放棄地をご存知でしょうか。
かつては畑として耕され、農作物が生産されていた土地で、1年以上耕作地として使用されていない土地、また今後数年の間に再び農作のために使用されないと見込まれる土地のことを言い、「休耕地」「遊休農地」と呼ばれることもあります。

なぜ、耕作放棄地が話題になっているのでしょうか。
農地は、高齢化や農業離れによって、耕作されることなくしばらく放置されると、草木が茂り荒れ果ててしまいます。一度荒れてしまった土地を再び耕作できる畑・田んぼに戻すためには大変な労力が必要なので、農地を維持するために様々な取り組みがなされているのです。

そんな農地を維持する活動から作られた商品の中に、話題になっている新商品があると聞き、塩尻市農業公社にやってきました!!「あやみどり」という大豆を使った豆菓子とのことですが...。

塩尻生まれの緑の大豆「あやみどり」
その新商品とは、今年の2月18日から販売されている「彩っこ豆」。「あやみどり」という地元産の大豆を使った豆菓子です。シンプルに煎っただけという潔さが売りの「煎」、塩をまぶし、お酒のおつまみにぴったりな「塩」、砂糖をまぶしたおやつ向けの「甘」の3種類がラインナップされています。

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ポリポリと食べてみれば、しっかりとした食感の割にやわらかく、食べやすくてびっくり。豆の味が濃く、無意識のうちにどんどん食べてしまうおいしさで、リピーターが続出しているとのこと。最高のお酒のおつまみです。(*^_^*)

hikaku.jpgあやみどりは、塩尻市にある長野県野菜花き試験場で2009年に開発された新品種の大豆。名前の通り鮮やかな緑色が特徴で、味が濃く香りも強いため、豆のおいしさが存分に味わえる煎り豆にぴったりの豆なんです。

耕作放棄地を蘇らせよう
塩尻市は、長野県のほぼ中央に位置し、レタスやブドウ、ワインづくりで有名です。しかし農業が盛んな塩尻市でも、やはり耕作放棄地は課題となっていて、市内には約47ヘクタールもの耕作放棄地が存在していました。
そんな耕作放棄地を何とか有効活用しようと、2010年10月に一般社団法人塩尻市農業公社が設立され、翌年2011年から荒れた畑を整備し、耕作してきました。その際、畑で栽培されることになったのが、ソバ、小麦に加えて「あやみどり」「ナカセンナリ」という2種類の大豆だったのです。

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ふかふかに耕された大地にあやみどりを播く

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静かな里山ですくすく育つあやみどり

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待ちに待った刈り入れ

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鮮やかな緑が美しいあやみどりの収穫

地産地消の特産品が誕生
set.jpg昨年度は、耕作放棄地10ヘクタールで「あやみどり」「ナカセンナリ」を栽培し、約12トンを収穫しました。収穫された大豆のうち「あやみどり」は「彩っこ豆」に。「ナカセンナリ」は農業公社が2月頭より販売している「塩尻名物 山賊焼のたれ」「天然醸造丸大豆醤油」に使われます。

新しいアイディアが続々登場!
塩尻市農業公社によると、来年度は栽培面積を2倍に広げる予定とのことです。ゆくゆくは耕作放棄地47ヘクタールの内、諸事情で手をつけられない10ヘクタール以外を公社で耕作し、維持していく計画なのだとか。
塩尻市農業公社の石井達郎常務理事は、「現在は公社が耕作放棄地を耕作しているけれど、生産技術を確立させて、今後は若い夫婦などが就農できる農業を提案していきたいね」と話します。

石井さんは、さらに耳寄りな話を教えてくださいました。
「大豆などの加工品は、やっぱり品種の特性と地産地消というポイントを生かして、長く愛される商品にしたいね。それが長い目で見たときに農業振興に貢献できると思うんだ。実は今、大豆を使った豆腐やプリン、ドーナツも試作中なんだよ」
塩尻生まれ塩尻育ちの大豆を使った新商品に、期待が膨らみます。

自分の身近にある耕作放棄地を調べてみよう
2010年の「農林センサス」によると、長野県内の耕作放棄地(土地持ち非農家含む)は、農地全体の18.8%に当たる17,146haにのぼります(日本全国では約40万ha)。年々増え続ける耕作放棄地の問題に、様々な対策がとられています。
みなさんも、「地元の田園風景が昔と比べて寂しくなったな...」と感じることが少なくないのではないでしょうか。そう感じたら、地元でどんな対策がとられているのか、消費で貢献できることがあるかどうか等を調べてみるのはいかがでしょうか。
農林水産省 耕作放棄地対策のページ

「彩っこ豆」のお求めはこちら
塩尻市の耕作放棄地対策で作られた「彩っこ豆」は、以下で販売しています。ポリポリ香ばしいおいしさがたまらない豆菓子を、ぜひ味わってみてください。

ayakkomame.jpg塩尻市市役所
塩尻市農業公社
JA塩尻市ワイン農産物直売所
JA洗馬アピスせば
ホテル アスティかたおか
木曽くらしの工芸館
・ほっとして ざわ(塩尻駅前)


●問い合わせ
塩尻市農業公社
0263ー52ー0280

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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