牧場に行こう!そこで牛と友だちになろう!

yatugatake.jpgヤッホー! みなさん、今そちらは何℃ですか?

30℃? 35℃?

こちらは21℃と快適ですよ〜(*^^*)/♪

空気がうまいって、まさにこのことなんですねぇ。

ここは、八ヶ岳のふもと、南牧村野辺山高原にある「JA全農長野八ヶ岳牧場」。そう、避暑地として多くの方が訪れる野辺山高原です。さらに、鉄道好きの方は「JA最高地点(1375メートル)野辺山駅の近くだ!」と、ご存知の方も多いはず。

夏真っ盛りの今回は、JA全農長野八ヶ岳牧場から、信州の高原の涼風をお届けし、牛と触れ合う魅力をお伝えいたします。おお、あそこに、牛たちとふれあう子どもたちがいるでは、ありませんか。さっそくいってみましょう!!

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牛たちが幸せそうな牧場
JA全農長野八ヶ岳牧場は、八ヶ岳を背に位置し、標高1400メートルから1630メートルで、年間平均気温が7.1℃と、と〜っても涼しい高原です。お邪魔したこの日も、高原は21℃、長野市内は30℃を越えていました。しかし、その反面冬期間が長く、厳寒期には最低気温マイナス20℃以下になることもあるのです。現在、八ヶ岳牧場のおよそ275ヘクタールの広大な土地には、約350頭の乳牛がいます。地元の酪農家さんから、牛を預かることもあり、実に牛たちがのびのび過ごしています。

こちらの牧場は、平成12年度より「自然・食べ物・生命を感じ、これらを大切にする心が育まれる」ことを願い「ふれあいファーム」と題して、子どもたちを中心に牛とふれあう体験ができる牧場のひとつになつています。

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生の酪農体験を提供
なんといっても八ヶ岳牧場は、「生産牧場」であり、この意味では一酪農家と変わらないのが特徴。そのため、観光牧場のうように、施設や道路は完全に整備されていない点もありますが、生産現場に入ってもらうことで、生の酪農の面白さや、努力、苦労を少しでも感じてもらえる牧場として、多くの子どもたちがやってきます。なんと、教育の場となる八ヶ岳牧場では、昨年は東京都や神奈川県を中心に約120校、8600人の子どもたちが牛と触れ合ったのです。

今日も、東京都の元気な子どもたちが体験をしています。わたしたちもインストラクターさんと子どもたちについていってみましょう。

知らなかったことばかり
まずは、工場や牛さん、牛乳の勉強。牛には、4つの胃があって「第1の胃」は最も大きく人間の子どもぐらいであればすっぽり入ってしまうそうです。牛はエサを一度第1の胃の中に入れ、それからエサを口に戻してゆっくりとすりつぶし、第2、3の胃へと移しながら消化をしていきます。このような動物を反芻(はんすう)動物と呼びます。

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これには、子どもたちも「へぇ〜」の連続。また、乳牛は1日どのくらいお乳を出すのでしょう? などと質問をしながら、牛のことを学んでゆきます。ちなみに、みなさんはどうでしょう? 正解は、平均して約30キロの牛乳を出します。当然40キロ出す牛もいれば、20キロしか出ない乳牛もいます。しかし現実としてこの牧場、工場を維持していくには1頭あたり、約30キロは搾らないと成り立たないのですという現状も子どもたちは学びます。

牛と友だちになる
次は、搾乳体験。インストラクターさんにコツを訪ねると「牛たちはとっても怖がりなんだ、だからお乳を搾る前に牛をなでて仲良くなってください」と教えてくれました。

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わたしがその大きさにびっくりしているところ(だって、750キロの大きさなんですよ)、子どもたちはなんのその、あっという間に牛と仲良くなってるではありませんか。「あったか〜い」と次々に子どもたちは言います。そう、牛の体温は平均38.5℃もあるそうです。中には、おっかなびっくりお乳を搾る子どももいました。

黒い瞳に見つめられて
その他、ブラッシング、産まれたばかりの子牛とのふれあいなど行なえます。八ヶ岳牧場では、毎月18頭前後の子牛が生まれるのです。今日も朝無事、一頭の子牛が生まれました。まだ、産まれたばかりで会うことはできませんが、ほら、こちらの子牛のつぶらな瞳がなんとも愛らしいではありませんか。

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バターを手作りしよう
そして、いよいよバター作り。搾ったばかりの牛乳を低温殺菌だけした牛乳から作ります。作り方は簡単、ペットボトルを約10〜15分間降り続けることです。この方法は、搾りたてで低温殺菌した牛乳でなくてはできません。もし、ご家庭で手作りバターを作ってみたい方はこちらをどうぞ。

いよいよ、できたようですね。真っ白で美しいバターができました。その場で、パンにぬってほうばる子どもたちの笑顔がそのおいしさを伝えてくれます。

高原の牧場へ行こう
体験プログラムは一通りで約2時間程度。bata.jpg現在「ふれあいファーム」の体験は団体のみの受け入れを行なっています。詳細などを知りたい方は、お問い合わせを。

なんとも高原の風が気持ちいJA全農長野八ヶ岳牧場。暑い夏に、すずしい高原で牛とふれあい、命のあたたかさを学んでみてはいかがですか? 牛と牛乳の再発見と、子どもたちの笑顔をお約束いたします。

JA全農長野八ヶ岳牧場「ふれあいファーム」
長野県南佐久郡南牧村2257
電 話 0267(98)2231
FAX 0267(98)5161
公式ホームページ

日本の酪農、体験牧場などの情報:
arrow2.gif 「社団法人中央酪農会議」HP
arrow2.gif 全国教育ファームマップ

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