毎日シェフが変わるコミュニティレストラン〜コラボ食堂〜

コラボ食堂

主婦も農家も学生も----。誰でもシェフになれるって本当ですか?
そんな噂を聞き、訪ねた先は上田市にある複合施設「木楽歩(こらぼ)」。
赤いのれん「真田の六文銭」が目立つこのお店の中に、地元の農家やベテラン主婦らが気軽にシェフとなり、自家栽培や自分たちで調達した野菜を使いながら料理の腕を振るう「毎日シェフの変わる店〜コラボ食堂〜」があります。

ワンデイシェフで地産地消を楽しむ

コラボ食堂

柳町通り

上田市は、2016年の大河ドラマ「真田丸」の主人公・真田幸村(信繁)のゆかりの地。市内の所々に、昔ながらの城下町が立ち並んでおり、「木楽歩」もまた、旧北国街道の佇まいを色濃く残す柳町通りの一角に位置しています。

コラボ食堂

木のぬくもりに癒されるコラボ食堂店内

そんな「木楽歩」の中にあるのが、ワンデイシェフと呼ばれる形態で運営する「コラボ食堂」。ワンデイシェフとは、お店に登録した料理好きな方々が、シェフとして日々入れ替わりで食事を提供するというサービスのことで、近年注目を集めています。
食を通じて上田を盛り上げたいとの思いから、シェフ登録の条件は「地産地消」。仕入れはシェフそれぞれが担いますが、ほとんどが自分で生産した野菜や、直売所・知り合いの生産者等から仕入れたものを使っています。

コラボ食堂

シェフ登録している皆さん。それぞれの店舗名があります

「コラボ食堂」は今年(2015年)で設立6年目になります。
シェフの中には、趣味として登録している人もいれば、独立するための勉強として登録している人などもいて、目的はそれぞれ。
設立当初の説明会には、食の関心が高い人が参加はしてくれるものの、実際にシェフとして活動してくれる人はわずか5名程度。月に1回程度の活動や口コミ等で少しずつ人が集まり、今では40名〜50名の方々がシェフ登録をしています。

コラボ食堂

「おいしい!」を通じて人と人をつなぐ

また、シェフと気軽に直接やりとりできることも魅力の一つ。
普段、自宅で作っているレシピや食べ方の話から、上田の観光施設や地域情報まで、主婦・市民目線の貴重な情報を得ることができます。シェフ登録しているベテラン主婦の方から漬け物を教えてもらう若い女性もいたそうですよ。

コラボ食堂

「ほのかふぇ」という屋号でシェフをする落合淳子さん

今回シェフを担当していたのは、普段コラボ食堂や松尾町フードサロンで「ほのかふぇ」という屋号でシェフをするほか、介護施設に勤務している落合淳子さん。以前、東京都でカフェを経営していた経歴の持ち主で、知り合いの生産者から主に野菜等を仕入れています。落合さんは「信州でもいつか自分の店を持ちたい」と力強く話してくれました。

コラボ食堂

【この日、落合さんが作った料理】
・お豆腐ハンバーグ人参ソースがけ
・ひじきとれんこんの煮物
・白菜のスープ
・小松菜のおひたし
・小豆入り玄米ご飯
・リンゴの豆乳ヨーグルト添え

NPO法人「食と農のまちづくりネットワーク」

  • 長野県上田市中央4-7-27
  • 電話 0268-71-5355
  • miccafe1217@gmail.com
この記事を書いた人

あぐり君

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