上質なブドウの産地で醸される100%松本産のワイン

山辺ワイナリー

松本市にある「ぶどうの郷 山辺ワイナリー」は、山辺地区活性化に向けた住民アンケートの声から生まれました。ブドウ生産者が中心になり、農と住の共生するまちづくりの実現に向けて、ワイナリー・レストラン・農産物直売所の3施設が平成14(2002)年にオープンしました。

長野県ブドウ発祥の地にワイナリーを

長野県におけるブドウ栽培の歴史は古く、江戸時代中期に甲州から伝えられた山辺地域での栽培が、記録に残るものとして県内初といわれています。山辺地域のブドウ畑は、標高650~780mの高地に広がり、比較的冷涼な気候条件のもと、水はけがよいため、品質の良いブドウが育ちます。
高齢化社会をむかえ生食用ブドウの生産量維持は限界と判断、次の対策としてワイン用ブドウ栽培へのシフトを働きかけました。ワイン用ブドウは食用ブドウに比べて、作業は軽減されますが、単価は概ね10分の1程度。作業分散のために導入する農家はありますが、すべての農地をワイン用ブドウにする人は少ないのが実情です。

山辺ワイナリー

ワインショップから醗酵室、樽貯蔵室、瓶詰め室を見ることができる

品種ごとの個性とおいしさを最大限に引き出す

山辺ワイナリーでは、原料となるブドウは、山辺地域を中心に100%松本産を使用するなど、地域に根ざしたワインを醸造しています。
(株)ぶどうの郷山辺は、自社農園でシャルドネ、カベルネ・ソヴィニヨン、ピノグリ、ピノノワールなど人気品種のブドウを栽培して、原料の確保に努めています。ワイン用ブドウは、糖度を高くするため、粒が大きくなり過ぎないように、かつ、ブドウに含まれる酸の度合いが下がりすぎないよう(熟成し過ぎないよう)収穫時期の見極めが大切です。自社農園では、作業性の良い「垣根仕立て」でブドウを栽培していますが、1本の樹からとれるブドウを1房に抑えることで、糖度の高いブドウを生産しています。

山辺ワイナリー

根雪が残る自社農園

ワイン造りにもこだわりがあります。ワインはすべて単一品種のブドウで醸造され、原料のブドウの品種名が記されています。それぞれの品種の個性とおいしさを最大限味わっていただくため、ブレンドは行っていないそうです。シャルドネ、メルロー、ナイアガラ、カベルネフラン、コンコードなど、年間およそ7万本のワインを製造しています。「2013国産ワインコンクール」では7銘柄が入賞しました。

女性に根強い人気を持つ、デザートワインも作っています。デザートワインとは、果汁を凍らせたり、ブドウを干したりして、ブドウが持っている味わいや糖分を濃縮させたワインです。味が濃縮されるのでどれも個性的で、まるでデザートのように豊かな甘みを味わえるワインです。

山辺ワイナリー

受賞ワインなどすべての銘柄がそろうショップ

山辺ワイナリー

地元食材とのマリアージュでしあわせなひと時を

山辺ワイナリーの横には、「レストラン マリア―ジュ」が併設され、ワインを楽しみながら本格的な欧風料理が味わえます。レストランで提供される料理に使用している食材は、同じく併設されている農産物直売所から多くを仕入れているので、山辺地区の新鮮な食材、旬の味わいがいただけます。個人株主の約690名はブドウ農家を中心とする地元の皆さん。生産者としても、ワインやレストランを利用する地元のお客様としても「ぶどうの郷」をサポートしています。

地域に支えられ、地域とともに生きる山辺ワイナリーで、おいしいひと時を過ごしてみませんか?

山辺ワイナリー

ある日のランチコース(魚)のメイン

山辺ワイナリー

白ワインと生クリームのパンナコッタ

山辺ワイナリー

農産物直売所「ファーマーズガーデンやまべ」

ぶどうの郷 山辺ワイナリー

  • 長野県松本市入山辺1315-2
  • 電話 0263-32-3644
  • 定休日 ワインショップ・農産物直売所は年中無休、レストランは水曜定休
この記事を書いた人

ピーチちゃん

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