JA長野県
18 11 2009

ぜひあなたに食べてほしいナガイモがここに

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天空の大地を掘るがごときダイナミックなナガイモの収穫が、八ヶ岳を望む野辺山高原で行われています。バックホーで地面を掘りながら進む作業は、大胆かつ繊細な作業。標高1300mの冷涼な気候が、八ヶ岳の火山灰土で育むナガイモは、コシが強くて粘りがあるのが特長です。20aの畑で栽培する高見澤長一(たかみざわちょういち)さん(53)は「こんなナガイモ食べたことないって良く言われるよ。おいしいナガイモだから、ぜひ大勢の人に食べてほしいね」と柔和な笑顔で話します。

広大な畑の先に見えたもの
南佐久郡南牧村は山梨県の清里高原に隣接する長野県の東端の村。南牧村というより、野辺山高原と言った方が分かる人が多いかもしれません。国立天文台やJR駅標高日本一の野辺山駅など観光名所としても知られます。

幹線道路の両側には広大な畑が広がり、高見澤さんの畑にうかがうにも場所が分かりません。そこで、JA長野八ヶ岳南牧支所の新海和幸(しんかいかずゆき)さんに案内をお願いしました。高原野菜の産地のため、すでに収穫を終えた畑の中をしばらく進むと、新海さんが1本道の前方を示して「あそこが畑です」と教えてくれました。

nagaimo_2.jpg見えたのは大きく動くバックホーが1台。目に映った光景は圃場整備か、道路の拡幅かといったところ。しかし近づくと、バックホーで掘り起こして1m30cmほどの半地下となった畑の穴の中では、奥さんの理江(りえ)さんと、父の徳平(とくへい)さん(80)の2人が作業をしていました。ナガイモの収穫は1本1本手で掘るものと決めつけていたので、それは衝撃的な光景でした。

バックホーを使った高見澤さんのナガイモ作りは15年ほど前から行われているそうです。白菜やレタス、キャベツなど、高原野菜の収穫を終え、冬を迎える前の最後の農作業となっているのです。野辺山高原でのナガイモ作りは30年ほど前からで、そのころからナガイモ作りをしていた徳平さんが言いました。

「昔は1本1本手で掘ったものだが、重機を使うようになってからは、作業も楽になったね。それに土壌の天地返しにもなるから、畑にもいいんですよ」

連作をしないから農薬をつかわないですむ
高見澤さんの畑では、一度ナガイモを作った土地で連作はせず、8〜10年の間隔を開けて栽培するのです。こうすることで土中の病気を防ぎ、「黒ぼく」と呼ばれる火山灰土の土力が回復するからです。「だからね」と高見澤長一さんは続けました。「農薬も使わなくて済むんですよ」

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ナガイモが植えてある畝と畝の間を、長一さんが重機で器用に土を掘り起こすと、ナガイモが土の壁の中の標本のように半面だけ顔を出します。その後は手作業での収穫になります。それは、掘り出すというより、土を削いで、はぎ取るといった感じ。まるで鉱山の採掘のような、遺跡の発掘のような収穫は、高見澤さんの子どもたちも「面白がって手伝いをするんですよ」というほど、ユニークな作業。

収穫され、並んだナガイモはどれも長さ30〜50cmほどと小ぶり。色が白いのも特徴です。「少し前は、贈答用の1箱が10kgだったけど、最近は家族の人数も少なくなったでしょ。だから1箱は5kg。それに1回に使いきれるように、ナガイモのサイズも小さめに作っているんですよ」と長一さんは語ります。

このナガイモを食べてみてください
独特のコシと粘り、おいしさは「このイモでないと」という首都圏のリピーターに評判でした。「とろろいも」や「千切り」以外のナガイモ料理を理江さんに訪ねると「ナガイモチップスや煮物、グラタン、チーズケーキにする人もいますよ」と。ナガイモは意外や意外、万能野菜なのです。

ナガイモに含まれる糖たんぱく質のムチンは胃の粘膜を保護する作用があるので、健胃や胃潰瘍の予防になるほか、たんぱく質の吸収を助けるため滋養強壮にも効果があるとされています。またカリウムは高血圧の予防に、食物繊維は便秘改善にも期待できます。子どもの成長に欠かせないアミノ酸も多く含まれるなど、ぜひ家族で召しあがってください。


関連するサイト:

JA長野八ヶ岳ホームページ


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