シオジリ・ワイナリー・フェスタへのお誘い

国内有数のワインの生産地として知られる塩尻市では、今年もブドウの収穫とともにワインづくりがはじまっています。JA塩尻市のワイナリーでも、甘い香りに包まれるなか特産の「ナイアガラ」と「コンコード」が、早くもワインタンクの中で発酵、熟成中でした。熟成のすんだものは、濾過され瓶につめられ、来週には今シーズンの「ヌーボー(新酒)」として、店頭に並ぶことになります。
醸造担当の唐沢義信(からさわよしのぶ)さんによれば「今年はブドウの出来が良かったので、ワインにも期待ができます」とのことでした。そして今月24、25日には深まる秋のなか市内のワイナリーをめぐる「塩尻ワイナリー・フェスタ2009 美しき秋のワイナリーめぐり」(右ポスタークリックで拡大)が開催されます。現在長野県内各地のプレイガイドで前売り券が発売されています。前売り券には参加証としてオリジナル漆ワイングラスがついてきます。心にしみる信州の秋を新しいワインと共に楽しんでみる2日間はいかがでしょうか。
塩尻が甘いぶどうの香りに包まれる秋
長野県のほぼ中央に位置する塩尻市。日本海と太平洋を分ける日本列島の分水嶺があり、
古くから交通の要衝として栄えたところです。寒暖差が大きく雨量の少ない気候がブドウの栽培に適していたことから、桔梗ヶ原と呼ばれるこの地では1890年に、現在の特産となっている「コンコード(写真左)」や「ナイアガラ(写真下)」など25品種3000本の試植から、ブドウづくりがはじまりました。熟したぶどうが収穫されて醸造場に運ばれる毎年9月から10月にかけて、この土地全体が甘いぶどうの香りに包まれます。
初めてワインが醸造されたのは1898年(明治31年)ですから、歴史は100年以上になります。現在市内では、8社+高校1校がワインを醸造しており、毎年、品質の高いワインを送りだしています。2006年の工業統計調査によると、塩尻市のワインの出荷量は長野県の約64%。気候が、ブドウの紫色の色素をつくるアントシアニンの生成に適していることから、桔梗ヶ原はコンコードなど赤系のブドウの産地として成長しきてきました。
ヌーボーは来週には発売
JA塩尻市のワイナリーでは、ワインに携わって16年目の唐沢さんが、瓶詰めを前にした「ナイアガラ」と「コンコード」のワインタンク内の状態を確認しながら、順調な仕上がりを見守っていました。タンク内では、ワインの表面にゆっくり、プクッ、プクッと炭酸ガスの泡があがり、発酵しているのが分かります。ナイアガラは9月20日に、コンコードは9月27日に仕込みをはじめ、いずれも来週からの発売を予定しています。

ワインタンクのなかでは発酵中
「ワインの出来を左右するのは、ブドウが8割、作り手2割と言われていますから、農家のみなさんには良いブドウの生産をお願いしています」と唐沢さん。今年は6〜7月の長雨による影響を心配したものの、9月に入ってからの好天で持ち直し、糖度は充分。通常「特級」として扱われるのは糖度16度以上ですが、今年は最高糖度が20度以上で、「できあがりに期待が持てます」と唐沢さん(写真下)は言葉に力をこめました。

JA塩尻市ではナイアガラ、コンコードを主力に、竜眼、メルローを醸造しています。「地元のブドウを使って自然の発酵に任せる、昔ながらの醸造法でつくっていますから、その年、その年の味わいが出るのが面白いですね」と語る唐沢さん。「竜眼」は長野県原産地呼称管理制度に4年連続で認定されるなど、JA塩尻市は上質なワインづくりでも注目されています。
JA塩尻市ワイナリーへのアクセス:
JA塩尻市ワイナリー
住所 〒399−0704
塩尻市広丘郷原1811−4
JAワイン農産物直売所隣
電話 0263−52−1965
JA塩尻市ワイナリー公式ウェブサイト
塩尻ワイナリーフェスタ 2009(塩尻市役所のページ)
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