新信州暦 紅葉が高山から里へと駆けおりて
10月に入り、空も空気も澄み渡る季節の到来です。先の週末は天気に恵まれ、長野県各地でも稲刈りが盛んに行われました。10月も半ばになると、今まで見慣れた風景とは一転、豊かに実った穂が刈られた田んぼを見てなぜか寂しく感じたりすることがあります。まあ稲たちがお米へと姿を変えて、わたしたちの食卓に登場すると思えば嬉しくもあるのですが。この時期、田んぼを見ると子どもの頃に家族総出でした、稲刈りのことを思い出します。作業の合間に藁にこしかけて、一休み。大きな水筒を回し飲みして、祖母や母が用意してくれた手作りのおやつを皆で味わうのです。通りすぎたさわやかな風のすがすがしさ、家族で苦労を共にした一体感は、今でも記憶に残っています。秋晴れの週末には、大人も子どもも外に出て、農作業や自然に一緒に触れ合うのも大切なのかも。
とはいえ台風が本州を狙っている今週は金曜日までは晴れは期待できません。7日現在、台風18号は940hPaという非常に強い勢力を保ったまま進路を東よりに変えてきています。8日(木曜)には四国から関東に接近もしくは上陸するおそれがあると気象予報士たちが伝えています。それも、強い勢力を保った状態で。こうなると、日本列島にはこの台風の影響を受けない地域などほとんどないかもしれません。山国信州も例外ではないでしょう。暴風域に入ります。まさに今は果樹などが収穫の本番。農家は少しも手も気も休めることなどできません。収穫を控えた果樹農家のできうる対策としては、
1.収穫に適した熟度になった果実を遅滞なく収穫
2.りんごの矮化(わいか)栽培園地では支柱の補強
3.ぶどうでは、ぶどう棚の点検と補強
4.水はけが困難な園地では排水対策を講じる
などの作業をあわただしく進めています。しかしそれでも巨大な台風が直撃すれば大きな被害は免れないでしょう。今は黙々と作業を進めながら、今後、台風が逸(そ)れてくれることを願うばかりです。
松本市安曇にある北アルプスの涸沢(からさわ)カールでは、涸沢ヒュッテ情報によれば、紅葉最盛期を先週過ぎました。標高2400メートル、日本有数の氷河圏谷で、ナナカマドの赤、ダケカンバなどの美しい光景が見れましたが、今週にはカール下から本谷橋までの紅葉ロードに紅葉は移っています。高山地帯から紅葉が駆けおりてきて里でも木々の葉が色づきはじめたという便りが届くようになりました。今年の紅葉は昨年より1週間ほど早まっているとか。各地で開かれている「ブドウ狩り」「リンゴ狩り」等々に加え、いよいよ「紅葉狩り」シーズンの到来です!
また、下高井郡木島平にある「やまびこの丘公園ダリア園」ではダリアが見頃を迎えています。また中央アルプスの麓の伊那谷、上伊那郡飯島町、通称「アルプス花の里」では今週末の10日(土)と11日(日)に「秋桜(コスモス)まつり」がひらかれます。特設の高見台から信州では最大級の200万本のコスモスの花たちを一望できます。
さて、食欲の秋はまっただ中! 皆さんは「信州のおいしい秋」をもう楽しんでいますか? 今の時期、長野県では各地でJA祭や収穫祭が行われています。今月も週末ごとにイベントが目白押し。まずは今週の記事でもお知らせしました、11日(土)に開催されるJA上伊那「東伊那きのこ祭」はいかが。信州の秋の香りは山々からも届けられます。
また、県南部の飯田市では「南信州酒メッセ」と題して、赤く色づいた飯田市のりんご並木沿いの会場で、県内15の酒蔵が約90種の地酒を振舞うイベントが開かれました。お米がおいしい信州は地酒もおいしいのです。先日には、小さな火鉢を囲んで、信州のキノコやJAながの一押しの新種とうもろこし「グラビス」を焼いて味わいました。これから「秋の夜長」を楽しめる季節。パチパチという音と共に、ゆっくりと会話が楽しめます。信州の農産物で火鉢を囲んで、地酒と共に、戸外で季節の移り変わりを楽しみながら食事をできれば文句は言わないのですけど。
10月5日に定例の火山噴火予知連絡会会長会見がひらかれ、浅間山について、二酸化硫黄ガスの放出量は減少傾向が見られ、深部へのマグマ貫入を示す伸びの傾向は鈍化しつつあるものの、地震活動はあいかわらずやや多い状態が続いていてまだ警戒が必要と発表されました。
*巻頭のカバー写真を入れ替えました。伊那の山で昨日採取されたばかりのマツタケです。今年の山の幸である秋のキノコは、マツタケも含めて日照不足と雨量不足で5年ぶりの大不作で、集められてくるマツタケの数もきわめて少なく、その原因も含めて考えさせられました。もっとたくさんの山の幸を撮影したかったのですが、ようやくこれだけのお宝をかき集めていただいて撮影できることとなり、ため息をだしながら接写させていただきました。
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●8日は二十四節気のひとつ「寒露(かんろ)」です。暦便覧に「陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也」とあって、冷たい露の結ぶ頃となり、秋が本番になることを示しています。この日から次の「霜降(しもふり)」までの間の期間を言い、そろそろ信州の稲刈りも終盤を迎えました。11日は下弦の月。この夜、下弦の月は深夜に出て明け方に正中し,翌日12日の昼間に沈みます。そしてその12日月曜日は体育の日で休日です。
この一週間でおそらく季節は劇的に変化するでしょう。みなさんは地球で季節が変わるのは、太陽と地球の距離が関係していると考えているかもしれませんが、実は違います。理由は地球の軸が傾いていることにあります。地球の地軸が約23度傾いているために、季節によって太陽が昇ってくる方向も時間も変化しているからです。この傾きによって、太陽光線の当たる角度も、当たり方も変わってきます。朝早く起きる人は、これから半年ほど太陽が昇ってくる位置を確認し続けるといいかもしれません。
冬の間は、太陽は南東からのぼります。春が近づくにつれて、太陽の昇る場所は北に動いていきます。太陽が真東からのぼる日が、春分です。春のあいだじゅう太陽の昇る方角は北に向かって移動し続け、夏至の日には北東からのぼります。そして夏至の日を過ぎると、太陽は再びのぼる位置を南に向かって移動させはじめます。そして秋の最初の日、秋分の日には、また真東から太陽がのぼります。これからしばらく冬になるまでは太陽はさらに南に移動して、冬至の日には南東からのぼり、その日を境にまた北に移動しはじめます。あなたは明日太陽がのぼってくる位置を知っていますか?
寒くなって風邪にかからないための10の注意事項
1. 手洗いの回数を増やす。風邪のヴィールスは直接のコンタクトによって広まります。ドアノブ、キーボード、電話機、握手などを介して簡単に菌はうつります。できるだけ手を洗う回数を増やしましょう。石鹸をつけてお湯で最低でも20秒ぐらいはよく洗うこと。手が洗えないときには、消毒薬を身近に置いてこまめに殺菌をしましょう。
2. 自分の顔に手で触るのを避けること。主に目、鼻、口の3つから、風邪の菌はあなたの体の中に入り込みます。
3. 咳をしていたり、くしゃみをしている人の近くに行かないこと。風邪のヴィールスに身をさらすことがなければそれだけ風邪をひく機会も少なくなります。
4. たくさんの水を飲むこと。体のなかから毒素を流し去るためには水が一番。日に2リットル近くの水は飲みましょう。
5. 健康的な食事を心がけましょう。バランスのとれた料理でビタミンやミネラルを取り込むことで免疫系を強くできます。
6. 運動も忘れずに。規則正しい有酸素運動で侵略してくる菌に負けない免疫系を維持していましょう。
7. 煙草を吸わない。副流煙も吸いこまない。ある研究では煙草を吸う人は、非喫煙者にくらべて風邪をひきやすく、かかったときの症状も重いそうです。また煙草の副流煙を吸い込んでいると免疫系の力が弱くなり、風邪にかかりやすくなる傾向があるそうです。
8. アルコールの摂取量はひかえる。アルコールは体から水分を奪い、免疫系に悪い影響を及ぼします。
9. 戸外で時間を過ごす。閉じきった空間だと菌が繁殖しやすくなります。毎日時間をきめて外に出て新鮮な空気を吸いましょう。またセントラルヒーティングで暖房していると、体まで乾燥してしまいます。寒い季節には加湿器を使うことで空気に湿気を取り戻すことができます。
10. たっぷりと休息する。働きすぎたり、睡眠不足だったりすると、風邪の菌にたいする抵抗力が低下してしまいます。毎晩8時間の睡眠は確保できるようにしたいものです。
長野県の秋の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより
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