JA長野県
24 06 2009

1カ月もないあんずの旬を逃しませんように

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みずみずしく甘酸っぱい“あんず”がいままさに旬を迎えています。長野県有数のあんず産地JAちくま管内(千曲市・坂城町)で、特産のあんずの出荷が、この日曜日から本格的にはじまりました。これから1カ月あまりの短い期間で、およそ1週間毎にさまざまな品種が次から次へと出荷されていきます。

長野県はあんずの生産量全国第1位。中でも千曲市森地区は今年の出荷計画がおよそ270トン(生食用160トン・加工用110トン)と県内最大の産地です。そしてこの時期、JAちくまの担当者の電話は、問い合わせで鳴り止まないほど忙しくなります。

さてこのあんずですが、

  ●産地が特定の地域であること
  ●収穫後日持ちしづらいこと

などの理由で、生の味を知っている人は県内でもそう多くありません。しかし、それこそが季節限定の旬であることのゆえんでもあるのです。さらに露地(ハウス栽培以外)で生産された果物としては、全国で最初に店頭に並ぶ、この時期の信州一押し、おすすすめの果物だということを覚えておいてください。

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そんな旬を逃すものかと主産地である千曲市森地区であんずを栽培し、JAちくまのあんず部会の部会長をされている平林茂雄さんの畑に、お邪魔しました。

あんず日本一の歴史と伝統
春先、一目十万本といわれる花を楽しませてくれたあんず畑には、濃い緑の葉の中に浮かび上がるオレンジ色や黄みがかった実が光っています。

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もともと千曲市森地区では、古くは種子の殻のなかの「杏仁」採りを目的に、薬用としてあんずを生産していました。そのため果肉部分は意図的に腐らせていたそうです。

ある日、果肉をジャムにしてみたところ美味しいことがわかり、地域に加工品産業が発展しました。平林部会長も、元は農協の加工部門からスピンオフした食品加工会社の営業担当として全国を飛び回った経歴を持つ、あんずとは深いおつきあいをされてきた方。mr_hirabayashi_tate.jpg氏のあんずへの思いは、並ならぬものがあります。ご自身のあんず畑も桑園だった畑を切り替えたもので、樹齢40年を超えるあんずの幹は太く成長し、圧巻です。

近年は、あんずの魅力を地域に引き継いでいくため、糖度の高い生食用品種「ハーコット」の生産など新しい品種への切り替えや日本一のあんず産地を守っていくため、ボランティア活動にも取り組まれています。

これからの時期、徹夜をされる農家も多いようで、平林部会長も「収穫期を平準化した品種の組み合わせをしているが、期間が20日程度に集中し、朝は暗いうちから畑に出なければならない」と、忙しい日々を送ります。

それでも「フルーツは数多くあるけれど、露地栽培の果物で一番最初に収穫され、店頭にならぶあんずは市場や量販店の期待が大きいんだよ」と誇らしげ。さらに「夏までの短期決戦の果物なので、秋以降他の作物にも挑戦できる」とあんずの魅力を語ります。それでも梅雨の時期は、雨量が多いと果肉が割れてしまうおそれがあるため、これから収穫を待つ果実と天候の両方を案じていました。

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樹齢40年にもなるあんずの木は圧巻

地元ではあんずをどのようにして食べるの?
ところであんずですが、産地の地元ではどのように食べられているのでしょうか? 平林部会長によると「生で食べるのはもちろん。シロップ漬けやジャムにして、近所の奥さんたちが各家庭の味を披露し合い、今年の味はどう? なんて会話がはずんでいる」とのこと。

まさにあんずがお茶うけとなってコミュニケーションが進む、あんず産地ならではの光景が展開されているようです。また平林さんは「梅雨明け後の晴天の下、完全に天日干しした真っ黒で硬くなった『干しあんず』を水に戻してから、砂糖を加えて煮込むと生果から作ったものとは違ったおいしいジャムができる」とも語ってくれました。

今では種子を販売するということはないようですが、咳どめや喉にいいということで種子を焼酎漬けにして水で薄めて飲むなど利用する人もいるようです。

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これから4週間があんずの季節
JAちくまの担当者によると、あんずは長野県が全国に誇れる果実であり、一年中流通する果物と違う、今だけの旬を感じて欲しいといいます。需要の高いハーコットの生産、県の果樹試験場で育成した「信州サワー」の産地化や生食用品種の育成がすすめられており、今後のあんず王国にも期待ができます。

最後に平林さんは「あんずは梅の成分にカロテンが加わり、栄養成分が高い果物。ハーコットはじめ気軽に食べられるあんずが消費者の皆さんに親しんでもらえるようがんばりたい」と抱負を語ってくれました。

収穫後の熟し方が、他の果物と比べると早いために、日持ちしづらい。だからこそこの時期限定の旬を感じられる果物。あんず。完熟した果実は甘酸っぱい初夏の味と香りを感じさせてくれるでしょう。先週のプレゼントコーナーでもご紹介したとおり、これから7月の中旬頃までがみすずかる信濃では「あんず」の旬の時期。JAタウン・全農長野「僕らはおいしい応援団」で取り扱っているほか、JAちくまでも取り扱いをしていますので、今年もぜひご賞味のほどを。


旬のあんずのお問い合わせ・お求めは

JAちくま 営農部
電話 026−272−2323
住所 長野県千曲市大字鋳物師屋200番地 〒387−8521

全農長野 ぼくらはおいしい応援団 あんずコーナー


関連情報

千曲市 観光情報「あんず・科野の里」

あんずに関する豆知識や料理レシピなど JAちくま あんずブログ


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コメント

あんずの季節になりました。杏の魅力に取りつかれた私は、この時期が一年で一番待ち遠しいのです。
ジャムにシロップ漬け、一年分作ります。お友達にも好評!冷凍庫がもう一台ほしいほどです。
生産農家の方々の愛情いっぱい受けた杏を大事にいただきます。ありがとう!!

投稿者 へ〜た : 2009年07月07日 08:59

ぽちとび さま

コメントありがとうございます。木曽爽やかでいいですね。車まで御嶽山が開けて見えると圧倒されます。
あんずは今が、出荷最盛期。中旬まで旬まっさかりです。ソフトクリームも甘酸っぱくておいしいですよ。

投稿者 管理者 : 2009年07月03日 17:34

昨年春、木曽から長野市にお嫁に来ました。
昨年は何がなんだか訳が分かりませんでしたが、もともとお料理がすきなもので、今年はあんずジャムやコンポートづくりに挑戦しています!
なんだか、「私も長野の人になったなあ★」って感じです。
「幸福丸」というあんずの名前がお気に入りです!!なんて素敵なネーミングでしょう!!
故郷の木曽もすてきなところですよ〜。。。
木曽馬と遊んで、ブルーベリー狩りしてくださいね、ぜひぜひ★
珈琲日和はよく行きます。パイとかパフェに添えられているジェラートが甘さ控えめで、口溶けさわやかで大好きです。
あれ、どうやってつくるのかなあ。。。。。

投稿者 ぽちとび : 2009年06月30日 16:41

かわせみ さま
コメントありがとうございます。あんずは中国北部が原産で、4000年以上前から栽培されていたようです。日本へは弥生時代以降に伝来し、からももと呼ばれていました。あんずは栄養成分が豊富でカロテン・食物繊維・カリウムなどが多く含まれています。あんずの種の硬い殻の中には仁があり、杏仁豆腐に利用されます。
またウメやモモ、スモモの仁と同様に咳止めなどの生薬としても利用されるようですが、未熟で苦味の強い果実や生の仁などには毒性物質含まれるようなので取り扱いには注意が必要です。

投稿者 管理者 : 2009年06月25日 17:49

ママさんシェフ  さま

コメントありがとうございます。ブログで掲載したあんずは「平和」という加工用に適した品種です。JAの担当者の話では収穫は昨年並みということです。季節を感じさせるあんずはいいですよね。洋菓子はもちろんですが、7月になると生食用の品種ハーコットが登場しますので食べてみてください。この品種は果実の表面がオレンジというよりも赤く、若い枝の先も赤くきれいですよ。また取材させていただいた平林さんのお知り合いの方はあんずドレッシングを作られるそうで、毎年贈られてくるのを楽しみにしているそうです。

投稿者 管理者 : 2009年06月25日 17:24

そうか、「杏仁」ってアンズの種の一部だったんですね。そうすると杏仁豆腐はアンズの種のエキスか何かが入っている?
アブリコテ・・変った名前と思いましたが、よく考えると英語の「アプリコット」と親類関係の言葉ですね。ママさんシェフさんの話からするとヨーロッパでは日本以上にアンズが一般的な食べ物だということでしょうか。

投稿者 かわせみ : 2009年06月25日 17:19

こんにちわ!!。”あんず”今年は少し早いのかな??。

私の所には、今日「信山丸」が届くことになっています。楽しみ♪。
洋菓子にはあんずは欠かせない食材の一つです。
 私もケーキ等につかう「あんずジャム」をこの時期に1年分つくります
フランス語で「アブリコ」と言うのですが、焼菓子にあんずジャムを塗って仕上げることを「アブリコテ」と言うくらいです。

フレッシュのあんずがある時は、ババロアやあんずのタルトタタン等が作れるので、とても待ちどうしく楽しみです。
梅雨の時期には、ルバーブやあんず等酸味のあるものが爽やかでいいですね。

投稿者 ママさんシェフ : 2009年06月25日 12:20

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