JA長野県
24 06 2009

直売所で売られていたフダンソウを育てた人

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「野菜直売所」と聞いただけで少しうきうきしませんか? 地域によって、また時季によっても売られているものが違っていて、この季節は行くたびに発見に出会えます。今回はJAながの長沼農産物直売所アグリながぬまで、ふと目にした「フダンソウ(不断草)」と書かれた不可思議な野菜に、眼が釘付けに。

フダンソウ? 名前からして耳慣れない名前です。ルックスはその地味な名前とは対照的に、カラフルな葉柄部と、ホウレンソウのように濃い緑色で光沢をもつ葉の大きさに、半歩後ずさりしそうになるほど。その野菜は、買って食べてみようと思うにはあとすこしの勇気を必要としたので、まずはその正体を探るべく「フダンソウ」を追いかけてみました。

またの名前はスイスチャ―ド
「フダンソウ」という和名をもつその野菜は、調べてみると「スイスチャ―ド」とも呼ばれる西洋野菜のひとつでした。名前の由来は、次々と若葉を出し、種まきの時季をずらせばほぼ1年中収穫できるものであるからだとか。耐暑性があって、夏に採れる野菜として、だいたい今ぐらいの時期から収穫がはじまるようです。サラダにしても炒め物でもおいしく食べれるのだとか。

fudanso_b.jpgこのフダンソウを栽培していたのは、県北部・標高330メートルの長野市豊野町に住む善財三枝子(ぜんざいみえこ)さん。Uターンによって神奈川県からこの地に戻り、早期退職された旦那さまを「なんとかなるわよ!」と言って背中を押して励まし、共に農業の世界へと足を踏み入れて、毎日畑へとくり出して野菜を育てることすでに10年になります。

春先の『どんな芽が出るかしら?』という一番の楽しみな種まきも終わり、初夏の畑の農作業は三枝子さんにとって気の重い、目を離すとアッという間に占領されてしまう畑での雑草と格闘する日々を迎えていました。

フダンソウはわたしのお気に入り
「畑を貸すからやってみない?」と知りあいから声をかけられて初めて農業というものへ飛び込んだ当初は、自分が大好きだった花の栽培をはじめたのですが、その花が土地の気候に合わず、人の勧めもあり、今はこの近くで湧いた温泉熱を利用してイチゴ栽培をメーンに農業をされています。

「こんなの、作ってみない?」と勧められるとつい作ってみたくなっちゃうのよ」という性格で、見回しただけでも、畑にはスティックセニョール、タカの爪、リンドウ、アスターなど、数えたことはないそうですが50種類以上の野菜や花が育っています。

「フダンソウ」を栽培するきっかけは、「本当は“ルバーブ”が欲しかったの」ですが、赤や緑色をした茎を持つルバーブは、苗がフダンソウとうりふたつで、実は手に入れた苗は、ルバーブではなくフダンソウだったのです。

ルバーブでないことが判明してからも、“七色の野菜”とも呼ばれるほど、赤やオレンジ、黄色に緑、紫などさまざまな色の茎を持つフダンソウは、畑を花壇として見ても楽しめ、また野菜として食べても楽しめるなど、すっかりお気に入りとなって、毎年楽しみに種をまいて育てています。フダンソウは病虫害の被害もあまり起こらないため、農薬をかける必要も無く、とても栽培のし易い作物だそうです。

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おかげで元気がもらえました
シュウ酸を含みアクをもつフダンソウですが、茹でても色が退色しないのが持ち味で、茎と緑の葉の部分は別々に調理するのがお勧め。カラフルな色をもち繊維の多い茎の部分は、茹でてから切って水にさらしてアクを抜き、サラダに加えれば、きれいなアクセントとして食欲をそそられる彩り野菜サラダに。また茎を除いた葉っぱの部分も、茹でてから水に放ち、お浸しや味噌汁、炒め物や和え物など。個性的な味を持たない淡白な味わいのこの野菜は、海外ではグラタンや煮込み料理などに利用されることもあります。fudanso_d.jpgホウレンソウの代用として栽培されたというだけあって、これからの夏場、体の火照りを鎮める(体を冷やす)野菜が多くなる中で、カルシウムやミネラル、ビタミンAやビタミンB1をもつ緑黄色野菜のフダンソウは、しっかりと夏場の栄養補給が出来る一品です。

「まさかこういう生活になるとは思わなかったけれど、飛び込んでみると面白い。体も痛くなるしお金もかかって大変なことは多いけれど、体を使ったほうが元気でいられる気がするし、なにより農業はとっても楽しい」と三枝子さんは温かい笑顔で話してくれました。農業の大変さを楽しみに変えてしまう、元気溢れる三枝子さんは、「もっともっとこのまわりにもみられる荒廃地を多くの人に耕してもらいたい。農業って一歩踏み出してみると楽しいわよ」と明るく話します。おかげで「フダンソウ」をおいしくいただけるようになりましたし、この前向きな姿に元気ももらえました。


アクセス:

JAながの長沼農産物直売所 アグリながぬま
長野県長野市大字穂保274−1
電話:026−295−1093
営業時間:AM 9:00〜PM 6:00
アグリながぬまウェブサイト
フダンソウは毎日販売されているわけではありませんのでお問合せください


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コメント

根岸在住様、タマ様
コメントありがとうございます。
アクがあると聞いていたのでちょっとコワゴワと、青菜のおひたしのように、ゆでて水でさらして(ドレッシングをかけて食べました)と調理しましたら、ちっともエグ味を感じることなく、またホウレンソウよりも肉厚なので食べ応えもあり、元気モリモリという感じで美味しくいただけましたよ。

投稿者 取材者 : 2009年06月26日 09:05

ママさんシェフ様
コメントありがとうございます。
フダンソウは日本でも以前から野菜として食べられていたものなのですね。
ママさんシェフ様、そしてみな様
フダンソウを使った手軽で美味しいお料理をご存知でしたら教えて下さい。(*^0^*)/

投稿者 取材者 : 2009年06月26日 08:57

ママさんシェフさん ありがとう。:おいしいものを作ろう会でまた、とびきりの ベッド料理を教えて下さい。
そして 食談義に花をさかせましょう。

根岸在住さん ありがとう。:サラダは とてもかんたんです。
きゅうりの皮をむきスライスして塩少々ふりかけておき
フダンソウの茎のみをたての繊維にそって きり みずにさらし 両方をまぜあわせて お好みのドレッシングをかけるだけ
たての繊維に切ることがコツかも。笑顔を絶やさないよう、周りの人と幸せでいられるよう農業に精出します。

たまさんありがとう:畑へでかけると7色の茎にであえて元気でますよ。たまさんも育ててみてください。消毒などしなくていいので楽ですよ。


 

投稿者 善財三枝子 : 2009年06月25日 21:40

イングリッシュ・ガーデンの菜園コーナーに植え込んであった野菜の名前が、今やっと分かりました!
フダンソウというのですね。
茎がカラフルで、こんな野菜おいしいのかしら?と、思っていたのですが...食べてみたくなりました。

投稿者 タマ : 2009年06月25日 07:09

初めて見ました。カラフルで葉が立派で、食べたら元気になれそうな野菜ですね。栽培者の三枝子さんも、とびきりの笑顔ですね。
今度写真のサラダのレシピ教えてください。

投稿者 根岸在住 : 2009年06月24日 22:45

”西洋不断草”は、フランス語で”ベット”といいます。

私は、5年ほど前に(篠ノ井のAコープ)の直売所で見かけ、生産者の方とコンタクトをとったことがありました。それ以来栽培されていないのか、最近では見かけなくなりました。

不断草といえば、まだ子供の頃に母親が、夏になるとほうれん草の代わりに”おひたし”にしてよく食べさせてくれたことを思い出します。
カラフルなものでなく、ほんとうにほうれん草を硬くしたような物でした。

善財さんとは、私の主宰する料理教室「おいしいものを作ろう会」に
参加されたのがご縁で、農産物のこと等いろいろと、よき相談相手としてお世話になっています。

投稿者 ママさんシェフ : 2009年06月24日 13:19

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