新信州暦 直売所には葉物があふれています

県内では先の木曜日から今週の月曜日まで、日中に暑さ感じるほどの陽気が連日続き、これによりまだつぼみの硬かった場所の桜も、一斉に花びらを広げたところが多かったようです。学校の校庭に植えられている桜も、至るところで一斉に花を咲かせてスクールライフを彩っています。桜の名勝として全国的にも知られる県南部・伊那市の高遠城址公園の天下第一の桜も、先週の月曜日に開花し、4日後の10日には満開となり、昨日には散りはじめとなりました。見ごろは今週末までかな。

桜も咲き、天候も良かった先週末の土日は絶好のお花見日和で、県内の各地でゴザを広げてお花見をしている人の姿がたくさん見られました。週末土曜日は全国的にも気温が高くなりましたが、県内でも東部の上田市では27.2度までに気温が上昇し、今年一番の夏日を記録しました。しかしそんな陽気も昨日から崩れだして、昨夜は北部の長野市内でも無情もにたっぷりの激しい雨と風が吹き荒れました。せっかく県内は中信、東・北信と広い地域でお花見が楽しめはじめたところであるのに。けれどこれから標高の高い場所も徐々に桜が開花となり、今週は何処へお花見に行こうかと楽しみでもあります。

しかし今を彩るのは桜の花ばかりではありません。足元にはオオイヌノフグリや姫踊子草、タンポポといった野の花や、パンジー、チューリップ、黄色いスイセンに白いコデマリなど、先月まで色彩の乏しかった景色が一瞬にして、まるで玉手箱を開けたような華やかさで咲き乱れ、まさに春爛漫といった様子です。

生命の息吹を感じるのは野菜を見てもそうです。直売所の売り場には野菜が山のように盛られ、菜の花をはじめアスパラガスや長ネギやホウレン草などの葉物を中心とした野菜で溢れていましたが、中でもアスパラガスは人気とあって、あっという間に売り切れています。また県東部の小諸市では、特産の「白いも」(白土ばれいしょ)の植付け作業が行われました。このイモはでんぷん質が多くモチッとした食感で、甘味も強く美味しいと評判のイモですが、8月には収穫となる見込みです。

毎年県内でトップをきって田植えを行う県中部・安曇野市の宮沢さん宅では、早くも先週の7日に田植えが行われました。早期の田植えは霜害の心配も起こりますが、大規模経営の為に作業が集中するのを避けることや消費者に早く米を届けたいといった理由から行なわれるこの時期の田植え、8月中旬には稲刈りとなる予定だそうです。しかし一般的には5月の連休に田植えをする農家が多い県内、今は種もみの消毒や、苗作りのための種まき(播種・はしゅ)作業に各地では追われています。
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しかし農作業がはじまったこの時期、耕運機が絡んだことによる死傷事故が相次いでいるということです。軽量な手押し式の耕運機を高齢者が一人で操作していた際に巻き込まれる事故が多いということで、是非とも慎重に操作して欲しいと願うところですね。

先週土曜日、長野県信濃町の町立一茶記念館に俳人一茶自筆の句日記が持ち込まれ、筆跡鑑定などで一茶直筆のものとして判定された句は、1808年4月2日のもので、
「菜の虫ハ化して飛けり朝の月」
「羽根生へてな虫ハとぶぞ引がへる」
の2句。記念館で箱の2句を7月12日まで一般公開する予定だとか。
*巻頭のカバー写真を入れ替えました。
先週の4月7日に撮影した木曽郡木曽町日義の「道の駅日義木曽駒高原(ひよしきそこまこうげん)」から眺めた中央アルプス木曽駒ケ岳です。この日は半そででいいぐらいの陽気で、ひときわ周囲の山々が美しく見え、同じようにシャッターを切る人たちがいました。手前には畑があったものの、作業はまだこれからの様子でした。
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●今日15日は「虹始めて見る」と暦に書かれています。大正12年、1923年4月15日は山本鼎らによって上田市立神川尋常高等小学校に農民美術研究所が開設された。上田市には影響を受けた文化遺跡が残されている。茅野市諏訪大社上社で御頭祭。
17日は土用の入り。この日から次の立夏の直前までが「土用」の期間です。下弦の月。冬の間すっかり雪に閉ざされていた立山黒部アルペンルート(県中部の大町市と富山県を結ぶ)が先週より一部開通となっていますが、いよいよ17日には全線が開通となり、この日から「雪の大谷」と呼ばれる10数メートルもの雪の壁の間を通るウォークイベントが5月いっぱいまで開催されます。
またこの日は飯田・下伊那の日であり、五平もち記念日でもあります。「し(4)もい(1)な(7)」の語呂合せですが、おやきと対抗する信州のもうひとつの粉食文化で、長野県飯田・下伊那地方の特産である米から作る「五平もち」を宣伝する日。で翌日18日は「よい歯の日」で日本歯科医師会が定めた日で、丈夫な歯をいつまでも保ってもらおうとの願いがこめられている。

そして19日。いよいよ今週末の19日(日曜日)は、「長野オリンピック記念長野マラソン」が開催。この日のためか、先月頭くらいから徐々に朝晩そしてお昼休みなど、マラソンをしている人の姿を多く見かけるようになりました。第11回となる今大会からコースも新しくなり、参加者は、地元はもちろんのこと世界各地、全国各地から集い、その数およそ8000人にものぼる予定です。同僚や知り合いを応援しようとする人も道路に溢れ、長野市内は賑わうことでしょう。またスペシャルゲストとして昨年現役を退いたシドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんも一緒にこのコースを走ります。

20日は二十四節気のひとつである「穀雨(こくう)」です。ようやく遅い春が来たかと思えば、暦ではすでに春の終わりになります。暦便覧には「春雨降りて百穀を生化すれば也」と田んぼや畑の準備が整って、それに合わせるように、柔らかな春の雨が降る頃で、変りやすい春の天気も安定しはじめて日差しも強まるとあります。この頃の春雨はよく百穀を生ずるゆえに「穀雨」というのですね。

線路の付け替えに伴い閉鎖されていた旧国鉄篠ノ井線の「漆久保トンネル」(県中部・安曇野市明科)が、約20年ぶりに散策路として生まれ変わりました。なかなか面白い散策やサイクリングコースです。このトンネルは明治35年に作られたれんが造りのもので、長さは53メートル。地元住民や鉄道ファンからの要望によりこの度再び開通となりましたが、天井には蒸気機関車の黒いススを見ることが出来、当時の様子を髣髴とさせるでしょう。

6月の5〜7日に塩尻市で開催される「木曽漆器祭・奈良井宿場祭」の実行委員会では、「漆器に似合う料理大賞」の作品を募集しています。これは料理を通して漆器に目を向けてもらうのが狙いで今回で3回目となりますが、今年のテーマは「器冥利(みょうり)のしろうと料理」。なお料理のジャンル、食材は自由です。締め切りは5月15日、問い合わせは、塩尻市商工課「料理大賞」係まで。電話0263(52)0280。
長野県の春の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより
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