JA長野県
11 03 2009

新信州暦 畑を耕す人の姿も目につきはじめ

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長野はだいぶ暖かくなり、冬用のコートで街を歩いていると汗ばむほどです。手袋をしていない人も多くなりました。街路樹の小枝も芽生えはじめているかのようにふくらみを増して、このところの陽気で飛ばされてくる花粉の量も、徐々に多くなってきているためか、街中にマスクをしている人が日に日に多くなってきているような気がします。3月4日に気象庁により発表された第2回の桜の開花予想日と予想満開日によれば、南信の飯田市では開花予想日が今月下旬の27日、予想満開日が4月3日、北信の長野市では開花予想日が4月6日、予想満開日が4月11日となっていました。

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長野駅周辺には、卒業式が行われた高校生をはじめ若者や、県外者と思える人がたくさんあふれかえり、春の賑わいを感じます。とはいえ、まだまだ油断がならないのが山国信州の気候。昨夜は風が強くひさびさに冷え込んで、市街地では雪がちらつきました。しかしもう、いよいよ農道をととのえたり、畑作業するのが本格的にはじまります。ここ数日、冬の寒さで凍みて風化した土を耕している人の姿を、何人も見かけました。

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先週末の8日、北信の長野市桐原にある桐原牧(きりはらまき)神社で、春祭りの「わら駒祭り」が行われました。五穀豊穣・子孫繁栄を願って地元の人がわらでつくった駒を神社に奉納するという伝統行事です。平安時代にはこの地区は皇室に馬を献上していた名馬の産地。今でも当時を偲んで、わら駒が作られているのですが、この駒、くじ引きで当たった人がもらえるとあって、今年もその駒をお目当てに、800人を超える大勢の人が列を作りました。

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今週の記事にもありますが、県内では花木の枝を施設に入れて加温して促成栽培するという「ふかし栽培」された花木の出荷がピークを迎えています。特にこの時期は卒業式等での需要が多く、県北部の上高井郡高山村では、桜やボケ、レンギョウの花木が、つぼみの膨らんだ状態で関東や関西へ向けて出荷されています。

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県南部の諏訪市上野地区で作られ、昨年11月中旬からおよそ2ヵ月半漬け込まれた「上野大根諏訪湖姫」ができあがり、成熟を重ねたおよそ3万3千本の漬物を上野大根加工組合の組合員が連日、箱詰めと発送の作業に追われています。身がよく締まり、歯ごたえや味のバランスが評判を呼ぶこのダイコン漬けは、県外からも予約注文の入る程の人気。購入希望の問い合わせは、JA信州諏訪すわこ営農センター(電話0266−57−2218)まで。

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JR長野駅の新幹線改札口付近で、旅人を出迎えるように「善光寺」の文字が眩しい程に光を放っています。これは、善光寺山門に掛けられた「鳩字(はとじ)の額」のレプリカですが、今年6年ぶりにリニューアルとなりました。このレプリカの近くには、御開帳までの日数をカウントダウンする表示板も置かれ、4月5日からの御開帳の準備を着々と進めながら、長野市は盛りあがっています。

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そしてその善光寺御開帳記念として開催される「布引き伝説ウォーキング」。昔、県東部の小諸に住んでいたお婆さんが牛に引かれて県北部の善光寺までやってきたという64キロの道のりを同じように小諸から長野市まで歩くというものですが、これには「伝説の苦行コース」、そしてもうひとつ「極楽コース」(27キロ)という2つのコースが用意されて、5月23日(土)に2000人の参加者を集めておこなわれます。

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都市と農山漁村の共生・対流を推進する国民運動の展開を目的にオーライ!ニッポン会議(都市と農山漁村の共生・対流推進会議)が展開する「オーライ!ニッポン大賞」の第6回審査委員会長賞に、県中部・大町市のJA大北が選ばれました。都市と農山漁村との交流の優れた活動を表彰するものですが、JA大北はおよそ40年程前から、この都市部の小学生を農家民宿に受け入れる「こども村」を開催してきました。普段味わうことが出来ない経験を通して、allright_nippon.gif農村や農業に対する理解と親しみを深めながら、子ども達がひと回り大きく成長してほしいとの願いからはじまったものですが、毎年首都圏からやってくる子どもたちは、大町市ならではの農業体験や伝統文化などに触れて、長野でのひと時を楽しんでいます。

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*今週は巻頭のカバー写真の入れ替えはありません。信州南部の上伊那で撮影したチューリップです。あいかわらず、寒い夜はつぼみを小さくし、昼間は花びらをいっぱいに広げています。


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今日11日は満月。北米大陸のカナダの先住民のある部族は、この3月の満月を「はじめて水の流れる月」と呼んでいます。雪が解けて大地が目を覚ますときがきたということです。新大陸では少し南にさがると、この日の満月を「虫たちの動き出す月」と呼ぶ人たちもいます。地球のあちこちで本格的な春のはじまりを告げる月で、新しくものみな成長をはじめる月です。マウンテンカントリーの信州でも、地面が暖かさにゆるみ、虫たちが顔を出し、近いうちに田園にもひばりが帰ってきて、いよいよモンシロチョウの舞う春がはじまろうとしています。本日諏訪地方の日の出は午前6時4分、日没は午後5時51分。毎日1分ずつ日の出が早まり、日没は1分ずつ遅くなっていき、昼の時間が1日に2分から3分ずつ長くなっていっています。

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また本日11日は、アメリカでは「ジョニー・アップルシードの日」とされます。フォークヒーローのジョニー・アップルシードとして知られるジョン・チャプマンが1847年のこの日に亡くなったとされるからです。彼はもともとキリスト教の修道士でしたが、当時はまだフロンティアだったアメリカ中部のオハイオ州、インディアナ州、イリノイ州の広い地域にたくさんのリンゴの木を植えて廻ったことでその名前が知られ、のちに続く西部の開拓者たちから慕われました。今ではアメリカのリンゴは昔からあったかのように思われますが、それは間違いで、リンゴはごく初期の入植者たちによってヨーロッパから新大陸に持ち込まれたものでした。

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バレンタインデーに女性からチョコレートを贈られた男性がお返しに女性にプレゼントする日であるホワイトデーの14日は旧暦の2月18日にあたります。だから翌15日が旧暦の2月19日。新月から数えて19日目になるこの日の夜は、農村では昔は「十九夜さま」という女性たちの集まりがおこなわれました。共同体としての「寄り合い」のひとつで、集落の女性たちが「安産祈願のために集まって念仏を唱える」宗教的な行事でした。地区の女の人が集まって灯籠(とうろう)やろうそく、線香(せんこう)などをあげ、十九夜念仏(ねんぶつ)を唱(とな)えて、お産(さん)が軽くすむように一時間ほど祈ったあとみなで談笑したとか。昔の農村では人は月の満ち欠けをよく観察して、それぞれの十五夜、十六夜、十九夜、二十三夜などの月夜ごとにいろいろな寄り合いを持ったものでした。

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17日は彼岸入。この日を含めて7日間が彼岸の期間。彼岸の中日が春分の日です。しばしば「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、彼岸になると冬がはっきりと終わって春になるように思う人がいるけれど、実際にはまだ寒さが続いたりします。著名な俳人の正岡子規という人が、自分の母親の言葉を書きとめて「そのまま句になりて」としているせりふに「毎年よ彼岸の入りに寒いのは」というものがありました。信州ではまだ寒い日が続きます。obisya.jpgそしてこの日には安曇野の穂高神社で春の到来を告げる御奉射祭がひらかれます。御奉射は「おびしゃ」と読みます。穂高神社で行われている「御奉射祭」は、9月の例祭(御船祭)とともに、この神社の最も重要な儀式とされるもので、12ヶ月を表す12本の鷹の羽根の鏑矢を神官が放ち、矢の当たり具合で1年の作物の吉凶を占うもの。射られた矢や的(まと)の破片にはご利益があるとされ、参拝者が奪い合いを行って家に持ち帰る珍しい祭りです。

indexarrow.gif 長野県の冬の特徴
indexarrow.gif 長野県の春の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより


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